【保存版】LINEの情報流出はどこから?原因と対策を徹底解説

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日本人の約9割が利用していると言われるLINE。友人や家族とのコミュニケーションツールとして欠かせない存在となっている一方で、個人情報の流出に関する懸念も高まっています。2023年11月には約44万件の利用者情報が流出したことが明らかになり、多くの利用者が不安を感じました。

「LINEは監視されている」「トーク内容が流出している」といった噂を耳にしたことがある方も多いでしょう。実際、芸能人のLINEトーク画面が週刊誌に掲載されるなど、プライバシーが侵害されるケースも報告されています。

こういった状況から「LINEは安全なのか」「自分の情報はどこから流出する可能性があるのか」と不安に思う方も多いはずです。本記事では、LINEからの情報流出の可能性とその原因、そして個人情報を守るための具体的な対策について詳しく解説します。

目次

LINEの個人情報はどこから流出する可能性があるのか?

LINEの個人情報が流出する可能性のある経路は主に5つあります。

1. 端末の物理的アクセス 最も多いケースは、単純にスマートフォンを誰かに見られてしまうことです。芸能人のLINEトーク画面が週刊誌に掲載されるケースのほとんどは、身近な人が端末を直接操作してスクリーンショットを撮影したものです。パートナーや家族、友人など信頼している人でも、あなたのスマホを覗き見る可能性は否定できません。

2. 監視アプリの存在 知らないうちにスマートフォンに監視アプリがインストールされていると、画面の動きや入力内容が全て記録され、第三者に送信される可能性があります。浮気調査や子どものペアレンタルコントロールなどの名目で使われることが多いですが、悪意を持った第三者によって密かにインストールされるケースもあります。

3. 企業側の管理不備 2023年11月の情報流出事件のように、LINE運営側やその関連会社のセキュリティ管理の不備によって情報が流出することもあります。サイバー攻撃によって企業内部のデータベースが侵害されると、ユーザーの個人情報が外部に漏れる可能性があります。

4. 不正アクセス パスワードが簡単すぎる、同じパスワードを複数のサービスで使い回している、フィッシング詐欺に引っかかるなどの理由で、アカウントに不正アクセスされるリスクがあります。LINEは電話番号認証を使っているため、SIMスワップ攻撃(電話番号を乗っ取る手法)のリスクもあります。

5. トーク相手からの流出 最後に忘れてはならないのが、会話の相手自身による情報の拡散です。あなたが送ったメッセージやスタンプなどを、相手が第三者にスクリーンショットで共有したり、内容を口外したりするケースです。これは技術的な対策では防ぎきれない人間関係の問題でもあります。

過去にLINEで発生した情報流出事件とは?

LINEでは過去に以下のような情報流出事件が発生しています。

2023年11月の情報流出事件 2023年11月、LINEヤフーは約44万件の利用者情報が流出したことを公表しました。この事件の原因は、韓国の関連会社ネイバーの子会社「NAVER Cloud」の業務委託先のパソコンがマルウェアに感染したことでした。

流出した情報には以下が含まれています:

  • 利用者の性別
  • LINEスタンプの購入履歴
  • LINEヤフー従業員の氏名、所属部署、メールアドレス

幸いなことに、利用者の氏名、LINE内のメッセージ内容、銀行口座情報、クレジットカード情報の流出はなかったとされています。

2021年の中国アクセス問題 2021年には、LINE本社が個人情報の一部が業務委託先の中国企業からアクセスできる状態になっていたことを認める事態が発生しました。

開発上必要な情報やモニタリングデータに、業務上必要な担当者だけがアクセスできる仕組みだったとされていますが、その委託企業が中国の会社だったことが問題視されました。中国国内のサーバーデータは、中国政府から要求があればすべての情報を提供する義務があるためです。

この問題が明らかになった後、LINEは情報管理体制を強化し、日本と韓国のみでデータを管理する体制に移行しました。

LINEのメッセージ内容は第三者に読まれる可能性があるのか?

LINEのトークや通話には、「Letter Sealing(レターシーリング)」という暗号化技術が用いられています。この技術により、送信者と受信者以外はメッセージ内容を読むことができない仕組みになっています。

つまり理論上は、LINEのサーバーを直接不正にアクセスしても、暗号化されているため中身を盗聴することはできないとされています。一般的なハッキングによってメッセージ内容が流出するリスクは低いと言えるでしょう。

ただし、以下のケースではメッセージ内容が第三者に読まれる可能性があります:

1. 端末の物理的アクセス 最も現実的なリスクは、スマートフォンを誰かに直接見られてしまうことです。パスコードロックがかかっていなかったり、簡単に推測できるパスコードを設定していると、身近な人があなたのLINEを開いて内容を見る可能性があります。

2. バックアップデータからの復元 iCloudやGoogleドライブなどのクラウドサービスにバックアップされたLINEのデータが、アカウント乗っ取りなどで第三者に取得される可能性があります。バックアップの暗号化設定やクラウドアカウントのセキュリティ強化が重要です。

3. 監視アプリによるスクリーンショット スマートフォンに監視アプリがインストールされていると、画面の動きが全て記録され外部に送信される可能性があります。この場合、暗号化されたメッセージでも、画面に表示された時点で記録されてしまいます。

4. 法的要請による開示 犯罪捜査などの法的手続きにおいて、裁判所の命令があれば、LINE運営側がメッセージ内容を開示する可能性があります。ただし、これは一般ユーザーにとっては稀なケースです。

LINEで個人情報を守るための設定方法は?

LINEで個人情報を守るための具体的な設定方法をご紹介します。

1. スマホとアプリの両方にロックをかける LINEのトーク画面が流出する原因のほとんどは、スマートフォンを誰かに直接操作されることです。まずはスマートフォン自体にパスコードロックをかけ、さらにLINEアプリにもパスコードロックを設定しましょう。

LINEにパスコードを設定する方法:

  1. 「ホーム」画面を開く
  2. 設定から「プライバシー管理」を選択
  3. 「パスコードロック」をオンにする
  4. 設定するパスコードの数字を二回入力して設定完了

2. 不要な個人情報を入力しない LINEアプリに登録するプロフィールには、必要最低限の情報のみを入力しましょう。名前や誕生日、職業など、個人を特定できる情報は極力登録しないことをおすすめします。

友だちリストにある人なら個人情報を見ても問題ないと考える方も多いですが、信頼していた人から情報が漏れるケースも少なくありません。また、企業側のセキュリティ問題が発生した場合、登録情報が少なければリスクも低減します。

3. アプリからの情報アクセスの設定は拒否する LINEのプライバシー管理画面にある「アプリからの情報アクセス」設定は、LINE以外の外部アプリに対してアクセス権限を与えるかどうかの設定です。

設定方法:

  1. 「ホーム」画面を開く
  2. 設定から「プライバシー管理」を選択
  3. 「アプリからの情報アクセス」を開き、「拒否」を選択

4. 情報の提供の設定をオフにする LINEでは不正利用の防止やサービス改善のために、位置情報などの個人情報が収集されることがあります。これらの情報提供をオフにすることも可能です。

設定方法:

  1. 「ホーム」画面を開く
  2. 設定から「プライバシー管理」を選択
  3. 「情報の提供」を開く
  4. 提供したくない情報をそれぞれオフにする

5. アドレス帳の同期による友だち自動追加を避ける 「友だち自動追加」設定がオンになっていると、スマホのアドレス帳に登録されている電話番号がLINEアプリに連携されます。この機能により、意図せず仕事関係の人などにプライベートアカウントが知られてしまう可能性があります。

設定方法:

  1. 「ホーム」画面を開く
  2. 設定から「友だち」を選択
  3. 「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」の両設定をオフにする

スマホやLINEアプリが監視されているか確認する方法は?

スマートフォンに監視アプリがインストールされていると、LINEの暗号化も意味がなくなってしまいます。以下の方法で監視アプリの有無を確認しましょう。

1. アプリの一覧を確認する まずは端末にインストールされているアプリの一覧を確認しましょう。見覚えのないアプリや、インストールした記憶がないアプリがないか確認します。

  • iPhoneの場合:「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」
  • Androidの場合:「設定」→「アプリ」または「アプリと通知」

特に、バッテリー使用量が多いのに使用した記憶がないアプリは要注意です。

2. バッテリーの異常な消費をチェックする 監視アプリはバックグラウンドで常に動作するため、バッテリーの消費が早くなる傾向があります。通常より明らかにバッテリーの減りが早い場合は、監視アプリが動作している可能性があります。

  • iPhoneの場合:「設定」→「バッテリー」
  • Androidの場合:「設定」→「バッテリー」→「バッテリー使用量」

3. データ通信量の増加をチェック 監視アプリは収集した情報を外部に送信するため、通常よりもデータ通信量が増加します。普段の使用状況から大きく外れたデータ使用量が見られる場合は注意が必要です。

4. セキュリティソフトでスキャン 信頼できるセキュリティアプリをインストールして、スマートフォンをスキャンすることで、不審なアプリを検出できることがあります。

5. 端末を初期化する 最も確実な方法は、スマートフォンを初期化(ファクトリーリセット)することです。ただし、この方法ではすべてのデータやアプリが消去されますので、事前に重要なデータのバックアップを取っておく必要があります。

いずれの方法でも監視アプリの存在が疑われる場合は、専門のセキュリティ会社に相談することをおすすめします。

以上のように、LINEの個人情報流出にはさまざまな経路があります。スマートフォンを他人に触らせない、適切なセキュリティ設定を行う、不審なアプリをインストールしないなど、基本的な対策を徹底することで、大部分のリスクを軽減することができます。LINEは便利なコミュニケーションツールですが、その利便性とセキュリティのバランスを考えながら利用することが大切です。

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