Hanye HE70は、PCIe Gen4対応のM.2 NVMe SSDとして、コストパフォーマンスの高さから多くのユーザーに高く評価されています。2TBモデルが約18,000円という価格帯でありながら、最大7,450MB/sの読み込み速度を実現し、Samsung 990 PROやWD BLACK SN850Xといった大手メーカー製品と同等の性能を発揮することが、各種レビューで確認されています。PC自作ユーザーやPS5ユーザーからの評判は総じて良好で、「価格対性能比では最も優れたSSDの一つ」という声が多数を占めています。
本記事では、Hanye HE70の評判を徹底的に検証し、実際のベンチマーク結果や他社製品との比較、購入時の注意点まで詳しく解説していきます。HE70の購入を検討している方が、自分に合った選択ができるよう、良い評判だけでなく気になる点についても正直にお伝えします。
Hanye HE70とは|中国発の高コスパSSD
Hanye HE70は、中国のメーカーHanye Technology Co., Ltd.が製造するPCIe Gen4 x4対応のM.2 NVMe SSDです。容量ラインナップは2TBと4TBの2種類で、PS5の拡張ストレージとしても使用可能な製品となっています。
Hanyeは中国遼寧省瀋陽市に本拠地を置く電子機器メーカーで、2003年に設立されました。20年以上の事業継続実績があり、主にSSDやフラッシュメモリなどの記憶媒体の開発・製造・販売を手がけています。日本国内での販売は、東京都に所在する嘉年華株式会社が正規代理店として担当しており、国内正規品には5年間の保証サービスが付いています。この保証期間は、SamsungやWestern Digitalといった大手メーカーと同等の水準です。
HE70の最大の特徴は、PCIe Gen4規格のほぼ上限に近い転送速度を実現しながら、競合製品と比較して大幅に低い価格設定となっている点です。2TBモデルの実売価格は約18,000円から20,000円程度で、大手メーカーの同等製品と比較すると半額程度で購入できます。この価格差こそが、HE70が高い評判を得ている最大の理由といえるでしょう。
Hanye HE70の評判が高い理由|スペックと価格のバランス
Hanye HE70の評判が高い理由は、優れたスペックと手頃な価格のバランスにあります。まず、HE70の基本スペックを確認していきましょう。
HE70の規格サイズはM.2 Type 2280(22mm x 80mm)で、インターフェースはPCI Express Gen4 x4、NVMe 1.4に対応しています。フラッシュメモリには3D NAND TLC(トリプルレベルセル)が採用されており、公称シーケンシャル速度は読み込みが最大7,450MB/s、書き込みは2TBモデルで最大6,700MB/s、4TBモデルで最大6,600MB/sとなっています。
耐久性の指標であるTBW(Total Bytes Written)は、2TBモデルで1,500TBW、4TBモデルで3,000TBWと、競合製品と比較しても高い数値を示しています。たとえば、Samsung 990 PROの2TBモデルは1,200TBW、WD BLACK SN850Xの2TBモデルも1,200TBWですから、HE70の方が耐久性では上回っていることになります。
さらに、HE70にはアルミニウム製ヒートシンクが標準で付属しています。別途ヒートシンクを購入する必要がないため、トータルコストをさらに抑えることができます。
Hanye HE70のベンチマーク評価|実測データで検証
評判の信頼性を確認するためには、実際のベンチマーク結果を見ることが重要です。各種レビューサイトで報告されているHE70のテスト結果を紹介します。
CrystalDiskMarkを使用したテストでは、シーケンシャルリード(1GiB)で6,937MB/s、シーケンシャルライト(1GiB)で6,642MB/sという結果が報告されています。公称値の7,450MB/sには届いていませんが、これはSSDのベンチマークでは一般的なことです。公称値はあくまで理想的な条件下での最大値であり、実環境では多少低下するのが通常です。
重要なのは、比較対象製品の平均値(約6,332MB/s)を上回っている点で、同価格帯の製品としては十分に高速といえます。シーケンシャルリード(64GiB)でも約6,600MB/sを維持しており、大容量データの読み込みでも安定した性能を発揮しています。ランダムアクセス速度は738.93MB/sと、こちらも良好な数値を記録しています。
大容量ファイル転送テストの結果も報告されています。10GB(1GB×10ファイル)の転送では3.700秒(2,767.57MB/s)、100GB(1GB×100ファイル)の転送では37.013秒(2,766.60MB/s)という結果でした。1TB(1GB×1000ファイル)の転送では495.454秒(2,066.79MB/s)と、速度がやや低下しています。これはSLCキャッシュを使い切った後の素の書き込み速度に移行したためで、DRAMレスSSDでは一般的な挙動であり、HE70に限った問題ではありません。
Hanye HE70の温度評価|発熱対策は十分か
SSDの発熱は、長時間の安定動作に直結する重要な要素です。高温になりすぎると「サーマルスロットリング」と呼ばれる保護機能が作動し、性能が意図的に低下します。HE70の温度評価を確認しましょう。
HE70の温度テスト結果は非常に良好です。アイドル時は35度から40度程度、高負荷時(64GB読み書き)でも最高45.0度にとどまっています。比較対象製品の平均(53.09度)よりも明らかに低い温度で動作しており、付属のアルミニウム製ヒートシンクが効果的に機能していることがわかります。
サーモグラフィーでの測定では、コントローラー部付近が最も高温(約61.7度)になりますが、通常のエアフロー環境であればサーマルスロットリングが発生する可能性は低いと評価されています。一般的にSSDは0度から60度程度が適正温度とされており、70度を超えるとサーマルスロットリングが作動する製品が多いです。HE70はこの基準に対して十分な余裕を持って動作しているといえます。
発熱を抑えている要因の一つは、HE70に搭載されているMaxio MAP1602Aコントローラーの「DRAMレス」設計にあります。DRAMを搭載しないことで発熱源を減らし、コストダウンにも貢献しています。代わりにHMB(Host Memory Buffer)技術を使用し、PCのシステムメモリの一部をキャッシュとして活用することで、高速な動作を実現しています。
Hanye HE70の搭載コンポーネント|性能を支える技術
HE70の高い評判を支えているのは、採用されているコンポーネントの品質です。ここでは、SSDコントローラーとNANDフラッシュメモリについて詳しく解説します。
HE70に搭載されているSSDコントローラーは、中国Maxio Technology社製の「MAP1602A」です。このコントローラーは台湾TSMCの12nmプロセスで製造され、ARM Cortex-R5アーキテクチャを採用しています。チャンネル構成は4チャンネルで、対応NANDバス速度は2,400MT/sとなっています。
Maxio独自の「Agile ECC」技術により、高度なエラー訂正機能を備えている点も見逃せません。この技術はNANDフラッシュメモリの寿命を延ばし、データの信頼性を向上させる効果があります。
NANDフラッシュメモリには、中国YMTC(長江存儲科技)製の232層3D TLC NANDが搭載されています。YMTCは2016年に設立された比較的新しいメーカーですが、驚異的なスピードで技術開発を進め、世界で初めて200層以上の3D NANDの商品化に成功した企業として知られています。
YMTC 232層NANDの核心技術は「Xtacking(エクスタッキング)」と呼ばれる独自のアーキテクチャです。この技術では、周辺回路を処理する1つのシリコンウエハーと、メモリセルを備えた別のウエハーを、数十億ものメタルビアで接続します。2種類のウエハーを別々の製造ラインで製造できるため、生産効率が高く、コスト削減に大きく貢献しています。
最新世代の「Xtacking 3.0」では、BSSC(Backside Source Contact)技術を活用し、歩留まりと性能の向上、さらなるコスト削減を実現しています。記録密度は15.47Gbit/mm²で、前世代と比較してワード線のピッチを20%縮小することに成功しています。YMTC製NANDのデータ転送レートは2,400MT/sで、これはSamsungやMicronなどの大手メーカーの最新製品と同等のスペックです。
Hanye HE70と競合製品の評判比較
HE70の評判を正しく理解するためには、競合製品との比較が欠かせません。主要な競合製品との違いを表形式で確認しましょう。
| 項目 | Hanye HE70 | Samsung 990 PRO | WD BLACK SN850X | Crucial T500 |
|---|---|---|---|---|
| 読み込み速度 | 7,450MB/s | 7,450MB/s | 7,300MB/s | 7,400MB/s |
| 書き込み速度 | 6,700MB/s | 6,900MB/s | 6,300MB/s | 7,000MB/s |
| TBW(2TB) | 1,500TBW | 1,200TBW | 1,200TBW | 1,200TBW |
| 実売価格(2TB) | 約18,000円 | 約25,000円 | 約26,000円 | 約22,000円 |
| 保証期間 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 |
この比較から明らかなように、HE70はスペック上では大手メーカー製品とほぼ互角でありながら、価格は大幅に安くなっています。Samsung 990 PROとの価格差は約7,000円、WD BLACK SN850Xとの差は約8,000円にもなります。
書き込み速度ではSamsung 990 PROやCrucial T500がやや上回っていますが、読み込み速度や耐久性(TBW)ではHE70が優位に立っています。純粋な性能とコストパフォーマンスの観点からは、HE70が優れているという評価が妥当です。
ただし、ブランドの信頼性という点では、SamsungやWestern Digitalといった大手メーカーに軍配が上がります。長期的な製品サポートや企業の存続性を考慮すると、多少の価格差を払ってでも大手メーカーを選ぶという判断も合理的です。
Hanye HE70のPS5での評判|ゲーマーからの評価
Hanye HE70は、PlayStation 5の拡張ストレージとしても高い評判を得ています。「PS5動作確認済み」の認証を取得しており、PS5の公式要件をすべて満たしています。
PS5に内蔵できるM.2 SSDの要件は、PCIe Gen4 x4対応であること、シーケンシャル読み取り速度が5,500MB/s以上であること、フォームファクターが2230から22110のいずれかであること、容量が250GB以上4TB以下であること、そしてヒートシンクが装着されていることです。HE70は読み取り速度7,450MB/s、フォームファクターは2280、アルミニウム製ヒートシンク付属と、すべての条件をクリアしています。
実際のゲームでのロード時間を比較したテスト結果も報告されています。「Lies of P」のロード時間では、PS5本体ストレージが約10秒だったのに対し、HE70は約8秒と、むしろ本体SSDよりも高速でした。「エルデンリング」の起動時間は約12.6秒で、内蔵SSDとほぼ同等の結果となっています。
これらの結果から、HE70は拡張SSDでありながらPS5本体のSSDと同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮していることがわかります。HE70の読み取り速度(7,450MB/s)がPS5本体SSD(約5,500MB/s)を上回っているため、このような結果になっています。
PS5ユーザーからの評判は非常に良好で、「この価格でPS5本体以上の性能が得られる」「4TBモデルでゲームライブラリを大幅に拡張できた」といった声が多く見られます。特に4TBモデルは約32,000円と、大手メーカー製品と比較して大幅に安価なため、多くのゲームをインストールしたいユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。
Hanye HE70とHE80の違い|どちらを選ぶべきか
Hanyeには、HE70のほかにHE80というモデルも存在します。両者の評判と違いを整理しておきましょう。
| 項目 | HE70 | HE80 |
|---|---|---|
| 冷却方式 | ヒートシンク搭載 | グラフェン放熱シート付属 |
| 読み込み速度 | 最大7,450MB/s | 最大7,400MB/s |
| 書き込み速度 | 最大6,700MB/s | 最大6,500〜6,600MB/s |
| TBW(4TB) | 3,000TBW | 2,400TBW |
| 容量展開 | 2TB、4TB | 1TB、2TB、4TB |
スペック上はHE70の方がやや高性能ですが、実際の使用では体感できるほどの差はありません。両モデルとも、Maxio MAP1602コントローラーとYMTC 232層3D TLC NANDという同じ基本構成を採用しているためです。
選び方のポイントとしては、PS5やエアフローの悪いPCで使用する場合はヒートシンク付属のHE70がおすすめです。一方、マザーボード付属のヒートシンクを使用する予定がある場合や、薄型のヒートシンクが必要な場合はHE80が適しています。また、1TB容量が欲しい場合はHE80のみが対応しています。耐久性を重視するならTBWが高いHE70を選ぶとよいでしょう。
両モデルに大きな差はないため、価格の安い方や在庫のある方を選んで問題ありません。タイムセールなどで安くなっているモデルを選ぶのが賢い選択といえます。
Hanye HE70の気になる評判|購入前に知っておくべき注意点
高い評判を得ているHE70ですが、購入前に知っておくべき注意点もあります。ここでは、一部のユーザーから指摘されている気になる点を正直にお伝えします。
まず、NANDチップの変更についてです。HE70は発売時期によって、搭載されているNANDチップが異なる場合があるという報告があります。初期ロットではYMTC製232層NANDが搭載されていましたが、一部のロットでは128層NANDに変更されているという声が上がっています。232層NANDは最新世代で、より高い記録密度と効率を実現しています。一方、128層NANDは前世代ですが、実使用上の性能差はそれほど大きくありません。
ただし、この「サイレント変更」は購入者にとって不透明感を生む要因となっています。128層NANDを搭載したバージョンでは、DRAMキャッシュが追加されているという報告もあり、一概に劣っているとは言えませんが、仕様が明確でない点は課題といえます。
次に、ブランドの信頼性についてです。Hanyeは大手メーカーと比較すると、認知度や長期的な実績では劣ります。製品のスペック表で非公開になっている項目も多く、内部構成の透明性という点では課題があります。一方で、多くのユーザーレビューでは「公称値に近い性能が出る」「問題なく使用できている」という評価が多数を占めています。5年間の保証が付いていることも、ある程度の安心材料となります。
信頼性を最優先する場合は、Samsung、Western Digital、Crucial、Kingstonなどの大手メーカー製品を選ぶ方が無難です。一方、コストパフォーマンスを重視し、多少のリスクを許容できるならば、HE70は魅力的な選択肢といえます。
また、正規品の購入についても注意が必要です。Hanye製品を購入する際は、正規代理店(嘉年華株式会社)が販売する国内正規品を選ぶことをおすすめします。並行輸入品では、国内保証が受けられない場合があります。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで「国内正規品」「5年保証」と明記されている製品を選びましょう。
SSD選びの基礎知識|Hanye HE70を最大限に活かすために
HE70の性能を最大限に活かすためには、いくつかの基礎知識を理解しておくことが重要です。
PCIe世代による速度の違いについて解説します。現在販売されているM.2 NVMe SSDは、主にPCIe Gen3、Gen4、Gen5の3世代があります。PCIe Gen3 x4は理論最大速度が約4,000MB/s、PCIe Gen4 x4は約8,000MB/s、PCIe Gen5 x4は約16,000MB/sとなっています。HE70はPCIe Gen4対応で、2026年現在のメインストリームに位置します。PCIe Gen5製品はさらに高速ですが、価格が高く、対応マザーボードも限られています。
マザーボードとの互換性も重要なポイントです。SSDの性能を最大限に発揮するには、対応するマザーボードが必要です。PCIe Gen4 SSDをGen3スロットに装着した場合、動作はしますがGen3の速度に制限されます。PCIe Gen4スロットに装着すれば本来の性能を発揮できますし、Gen5スロットでも問題なく動作します。購入前に、自分のマザーボードがPCIe Gen4に対応しているか確認することをおすすめします。
TBW(Total Bytes Written)についても理解しておきましょう。TBWはSSDの書き込み耐久性を示す指標で、SSDの使用可能な寿命期間中に書き込める総データ量を表します。重要なポイントとして、TBWは読み込み動作には影響されません。SSDの寿命に影響を与えるのは主に書き込み動作であり、読み込み動作は基本的に劣化を引き起こしません。
HE70の2TBモデルは1,500TBWという高い耐久性を備えています。これがどの程度の耐久性なのか計算してみましょう。毎日50GBのデータを書き込んだ場合、1,500TB÷50GB=30,000日、つまり約82年分に相当します。一般的な使用では1日の書き込み量は20GB程度とされており、この場合は約205年分となります。現実的には、SSDがTBWに達する前に技術の陳腐化などで交換することになるでしょう。
なお、現在使用中のSSDの総書き込み量は、「CrystalDiskInfo」や「HWinfo64」などの無料ソフトウェアで確認できます。定期的にチェックすることで、SSDの健康状態を把握できます。
Hanye HE70の評判まとめ|こんな人におすすめ
最後に、Hanye HE70の評判と、どのようなユーザーにおすすめかをまとめます。
HE70がおすすめなのは、まずコストパフォーマンスを重視する人です。HE70最大の魅力は、大手メーカー製品の半額程度で同等の性能が得られる点にあります。予算を抑えつつ高速なSSDが欲しい人に最適な選択肢です。
PS5の拡張ストレージを探している人にもおすすめです。PS5動作確認済みでヒートシンクも付属しており、PS5本体SSDと同等以上の性能を手頃な価格で実現できます。ゲームのロード時間を短縮し、大容量のゲームライブラリを構築したい方に適しています。
大容量SSDが必要な人にとっても魅力的です。4TBモデルでも約32,000円と、大手メーカー製品と比較して大幅に安価です。ゲームライブラリの拡張や動画編集用途など、大容量ストレージが必要な場面で活躍します。
一方、HE70を避けた方がよいのは、ブランドの信頼性を最優先する人です。業務用途や絶対にデータを失いたくない用途には、大手メーカー製品を選ぶ方が安心です。また、長期的な製品サポートを重視する人も同様で、大手メーカーと比較すると、企業の存続性や製品サポートの継続性には不確実性があります。
総合評価として、Hanye HE70は「価格対性能比」という観点では2026年現在、最も優れたSSDの一つといえます。公称スペックに近い実性能、十分な耐久性、PS5での動作確認、5年間の国内保証と、必要な要素は一通り揃っています。大手メーカー製品と比較するとブランドの信頼性では劣りますが、その分の価格差を考慮すれば、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢といえるでしょう。予算に余裕があり信頼性を最優先するならSamsungやWestern Digitalの製品を、コストパフォーマンスを重視するならHE70を選択するのが賢い判断です。








