- UPDATED
- 2026.09.27
- 読了
- 12 min
ORICOのUSBメモリG102-Tは、USB Type-AとType-Cのデュアル端子をスイベル構造でまとめたモデルで、評判の中心はスマートフォンとパソコンを機器を選ばずに使い回せる利便性にあります。読出速度は最大400MB/sに達し、金属製ボディの質感を評価する声が目立ちます。一方で端子の差し込みが硬い、高負荷時に発熱するといった注意点も報告されています。ORICOは2009年創業の中国・深圳市のメーカーで、日本では株式会社HONESTが正規代理店として販売とサポートを担っています。iPhone15以降がType-C端子に切り替わったことで、パソコンとスマホの両方に挿せるUSBメモリの需要が広がっており、G102-Tはその需要に応える製品のひとつです。2026年09月27日時点で確認できる情報をもとに、G102-Tの評判とスペック、購入前に押さえておきたい点を整理します。
ORICO G102-Tはスイベル構造でType-AとType-Cを1本にまとめた2Way仕様
ORICO G102-Tは、USB Type-AとUSB Type-Cの両端子を1本のボディに収め、回転させて使う端子を切り替えるスイベル方式のUSBメモリです。変換アダプタを持ち歩かなくても、スマートフォンやタブレットにはType-C側、ノートパソコンやデスクトップにはType-A側を挿すだけで対応できます。
YouTube上では「【2Way】スマホでもパソコンでも使いやすい『ORICO G102-T』はUSBメモリーの次に最高!」というタイトルの紹介動画が公開されており、この2Wayの使い勝手そのものが評判の軸になっていることがうかがえます。用途としては、スマホやタブレットの容量不足解消、写真や動画のバックアップ、パソコンとスマホ間でのファイル受け渡し、資料の持ち運びなどが挙げられます。

スペックの軸は亜鉛合金ボディと読出400MB/s、容量は32GBから512GBまで
G102-Tの本体には亜鉛合金が使われており、カラーはシルバーです。フラッシュメモリの方式はQLCで、規格はUSB3.2に対応しています。転送速度は容量帯によって差があり、64GBと128GBのモデルは読出最大400MB/s、書込150MB/s程度、それ以外の容量は読出400MB/s、書込120MB/s程度とされています。本体サイズは約65×16.5×9.8ミリ、重量は約24.9グラムで、容量は32GB、64GB、128GB、256GB、512GBの5段階が用意されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体素材 | 亜鉛合金 |
| インターフェース | USB-A/USB-C(スイベル回転式) |
| 規格 | USB3.2 |
| フラッシュメモリ | QLC方式 |
| 読出速度 | 最大400MB/s |
| 書込速度 | 120〜150MB/s(容量による) |
| 本体サイズ | 約65×16.5×9.8mm |
| 重量 | 約24.9g |
| 容量ラインナップ | 32GB/64GB/128GB/256GB/512GB |

ORICOは同じType-C対応のUSBメモリとして「EB05」という型番も展開していますが、こちらは読出150MB/s、書込70MB/s程度で、G102-Tより速度の面では控えめな位置づけです。速度を重視するならG102系、価格をより抑えたいならEB05系という選び方になります。
価格は64GBモデルで2,985円、容量が上がるほど割高感が強まる
Amazon.co.jpでは、G102の64GB容量モデルが2,985円程度で販売されている実績があります。金属ボディとデュアル端子、比較的高速な転送性能を備えた製品としては、手が届きやすい価格帯です。ただし2026年はNANDフラッシュメモリの価格上昇が続いており、256GB以上の大容量モデルは以前より割高に感じられやすい時期に入っています。用途がまだ固まっていないなら、価格と汎用性のバランスが取れた128GBを選ぶのが無難です。容量が32GBから512GBまで5段階に分かれているのも、必要な分だけ選べるという意味で価格面のメリットにつながっています。動画をほとんど扱わないなら64GBでも十分ですし、スマホの写真や動画を丸ごと逃がしたいなら256GB以上を検討する形になります。NANDフラッシュメモリの価格が上がっている時期だからこそ、容量を大きめに見積もりすぎず、実際の使用量に近い容量を選ぶことが結果的にコストパフォーマンスを高めます。
良い評判はデュアル端子の利便性とキャップレス構造に集中
スマホとパソコンを1本で行き来できる利便性
G102-Tの評判で最も多く挙がるのが、Type-AとType-Cを切り替えられる利便性です。スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコンと、端子形状の異なる複数の機器の間で、変換アダプタなしでファイルをやり取りできます。紹介動画のタイトルが「USBメモリーの次に最高」とまで表現しているのも、この2Wayの手軽さが評価されている証です。
キャップを失くさないスイベル構造
従来のキャップ式USBメモリでは、キャップをどこかに置き忘れて失くしてしまう場面がよくあります。G102-Tはひねって端子を出し入れするスイベル構造なので、そうした悩みがありません。鞄やポケットからすぐ取り出して使える手軽さは、日常的にデータを持ち運ぶビジネスパーソンや学生にとって実用的なメリットです。
読出400MB/sと金属ボディの質感
64GBと128GBモデルの読出速度400MB/sは、USBメモリとしては速い部類に入ります。数ギガバイト単位の動画ファイルでも転送時間をあまり待たされないという評価があり、写真や動画を扱う人にとって十分な実力です。ボディが亜鉛合金製であることも、プラスチック製の安価なUSBメモリと比べて「安っぽさがない」という好意的な印象につながっています。

悪い評判は端子の硬さと発熱、スイベル機構の耐久性への懸念
差し込みが硬く破損を心配する声
ORICOの回転式USBメモリ全般に共通する指摘として、端子の差し込みが硬く、ノートパソコンに挿すときに壊してしまうのではと心配になるという声があります。金属製のスイベル構造がしっかり嵌合する裏返しとも言えますが、無理な力を加えずまっすぐ挿し込む扱いを心がけたほうが安全です。
高負荷時は50℃前後まで発熱
大容量データを連続で読み書きするような高負荷の使い方をすると、本体が体感でわかる程度に発熱し、目安として50℃前後まで温度が上がるという報告があります。これはORICOに限らず、コンパクトな金属ボディに高速フラッシュメモリを詰め込んだ製品全般に見られる傾向で、長時間の連続転送は風通しの良い場所で行うと安心です。
回転部分の耐久性とホコリの侵入
キャップレスで便利な反面、端子が普段からむき出しに近い状態になりやすく、ホコリが入り込みやすい点は弱点です。長期間の開閉を繰り返すことで回転カバーの噛み合わせが緩む可能性も指摘されており、可動部を持つ構造ゆえの消耗は、キャップ式のシンプルな製品より意識しておく必要があります。
QLC方式の採用が価格を抑える一方で書き込み耐性はTLCに劣る
G102シリーズはフラッシュメモリにQLC方式を採用しています。QLCは1セルに4ビットのデータを記録でき、TLCの3ビットより多くの情報を詰め込めるため、同じチップ面積でも大容量化しやすく、製造コストを抑えやすい方式です。G102-Tが金属ボディやデュアル端子という付加価値を持ちながら手頃な価格を実現できている背景には、このQLC採用も関係しています。
| 方式 | 1セルの記録ビット数 | 書き込み耐性 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| TLC | 3ビット | 相対的に高い | 頻繁な書き換えや負荷の高い作業 |
| QLC | 4ビット | 相対的に低い | 読み出し中心の使い方 |
耐久性ではTLCに分がありますが、これはあくまで酷使した場合の相対的な差です。ときどきファイルを書き込み、主に読み出して使う一般的なUSBメモリの用途であれば、QLC方式でも実用上の問題になる場面は多くありません。毎日大量の書き換えを繰り返す業務用途を想定しているなら、TLC方式を採用した上位モデルのSSDを検討したほうが安心です。
ORICOは深圳市の中国メーカー、日本の窓口は正規代理店の株式会社HONEST
ORICOの正式名称はShenzhen ORICO Technologies Co., Ltd.で、2009年に中国・深圳市で設立されました。HDDやSSDのケース、ドッキングステーション、USBハブ、充電器、USBメモリなど、幅広いPC周辺機器を手がけています。日本国内に法人は持たず、株式会社HONESTが正規代理店として販売とサポートを担う体制です。PSE基準への対応や日本語パッケージ対応も進んでおり、聞いたことのないノーブランド品とは違い、一定の実績とブランド認知を持つメーカーと位置づけられます。
保証は初期不良対応や一定期間の交換保証が中心で、国内大手メーカーのような手厚い日本語サポートが前面に出ているわけではありません。購入時は正規代理店経由の出品かどうか、保証条件がどう明記されているかを確認しておくと安心です。なお保証はあくまで製品の交換や修理を対象とするもので、保存していたデータの復旧までは対象外であるケースがほとんどです。この点はメーカーを問わずUSBメモリ全般に共通する注意点です。
ORICOは製品ラインナップが幅広いぶん、カテゴリやモデルによって評判にばらつきがあります。SSDケースやドッキングステーションでは発熱対策や耐久性について賛否が分かれるレビューも見られるため、G102-Tを検討する際は「ORICOだから安心」とひとくくりにせず、この製品自体の仕様とレビュー傾向を確認する姿勢が実用的です。
他社製品と比べたG102-Tの立ち位置
価格はSanDiskやKingstonより手頃
USBメモリ市場にはSanDiskのiXpandシリーズやKingston、バッファロー、エレコムなど、iPhone対応やType-C対応をうたう製品が数多くあります。ORICO製品はこうした大手メーカー品と比べて同容量帯で安価に設定されていることが多く、コストパフォーマンスを重視する人に選ばれやすい位置づけです。
キオクシアTransMemoryとはセキュリティ機能で差がある
価格.comが集計する2026年9月時点のUSBメモリー売れ筋ランキングでは、キオクシアのTransMemory U301やTransMemory U365といった国内大手メーカー製品が上位に入っています。これらはノック式で端子を自動収納できたり、パスワード認証付きの暗号化ソフトに対応していたりと、セキュリティ機能や操作性を前面に出した製品です。
G102-Tはこうした暗号化ソフトのような付加機能を搭載していません。その代わりにType-A/Type-Cのデュアル端子とスイベル式のキャップレス構造、金属ボディという組み合わせを、比較的手頃な価格で実現しています。セキュリティ機能を重視するなら国内大手メーカー製品、端子の汎用性とコストパフォーマンスを重視するならG102-Tという住み分けで選ぶと失敗が少なくなります。
iPhoneとパソコンを併用する人には向くが、業務用アーカイブには不向き
G102-Tが向いているのは、iPhoneとパソコンの両方でひとつのUSBメモリを使い回したい人、スマホの写真や動画が増えて容量不足に困っている人、キャップをよく失くすのでキャップレスタイプを探している人です。デザイン性や質感にもこだわりたいけれど価格は抑えたいという人にも合います。出張先や外出先で端子形状の異なる複数の機器を扱う機会が多い人にも扱いやすい製品です。
一方で、業務用の重要データを長期間保存するアーカイブ用途や、過酷な環境での使用を想定している場合は、実績のある国内大手メーカーの産業用途向けストレージや、冗長性のあるクラウドストレージ、NASとの併用のほうが安心です。USBメモリは構造上、紛失や破損、経年劣化のリスクを完全には避けられないため、重要データの唯一の保管先とするのではなく、持ち運び用や一時保存用として位置づけるのが実用的な使い方です。
使用シーン別に見るとスマホの写真整理と出先の資料共有で強みが出る
具体的な使用シーンに当てはめると、G102-Tの評判を支えている要素がより見えてきます。スマホの写真整理では、iPhoneやAndroid端末で撮った写真や動画をType-C端子に直接つないでバックアップし、空き容量を確保するという使い方が高く評価されています。専用アプリを介さず、ファイル管理アプリやカメラロールから直接コピーできる手軽さが評価の理由です。
出先でのプレゼンや資料共有でも扱いやすさが際立ちます。取引先のパソコンやプロジェクター接続用のパソコンには、いまだにType-Aポートしかないものが少なくありません。G102-TならUSB-C側を使わずUSB-A側を回転させて挿すだけで対応でき、事前に変換アダプタを用意する手間がなくなります。
動画クリエイターが数ギガバイト単位の素材を一時的に受け渡す場面でも、読出400MB/s級の速度はストレスの少ない転送体験につながります。ただし恒常的な編集作業用の保存先としてではなく、持ち運び用や受け渡し用の一時的なストレージとして使うのが安全な運用です。家族でパソコン、タブレット、スマホなど端子形状の異なる複数の機器を使っている家庭でも、1本のUSBメモリを共用しやすい点は日常的な利便性として評価できます。こうして見ると、デュアル端子による汎用性の高さとキャップレスによる手軽さが、G102-Tの評判を支えている中心的な要素だとわかります。
購入前は容量と保証条件、バックアップの二重化を確認
購入前に確認しておきたい点を整理すると、まず自分の使う機器がType-Cのみで足りるのか、Type-Aも必要なのかを確認します。次に利用目的に合わせて容量を選びます。書類中心なら32〜64GB、写真中心なら128GB、動画中心なら256GB以上が目安になります。購入するモデル・容量ごとの実際の読み書き速度も、スペック表記で確認しておくと期待外れを防げます。
| 用途 | 目安の容量 |
|---|---|
| 書類・PDF中心 | 32〜64GB |
| 写真や資料の持ち運び | 128GB |
| 動画素材やスマホの丸ごとバックアップ | 256GB以上 |
データ保護の考え方として知られる3-2-1ルールでは、データのコピーを合計3つ持ち、2種類以上の異なる媒体に保存し、そのうち1つは物理的に離れた場所に置くことが推奨されています。G102-Tのようなポータブルタイプは持ち運び用の1媒体としては便利ですが、単体を唯一のバックアップ先にするのはリスクが高い選択です。重要な写真や仕事のデータは、クラウドストレージや自宅の外付けHDD、NASにも同じデータを複製しておくと、紛失や故障の際にもデータを失わずに済みます。
取り扱い面では、空気が乾燥する冬場は静電気による故障リスクが高まるため、パソコンに触れる前に金属部分で軽く放電しておくと安心です。USB-A端子は物理的な抜き差し回数に上限があり、目安として1500回程度とされています。G102-Tはスイベル構造で端子を頻繁に出し入れする製品なので、乱暴に開閉を繰り返さず丁寧に扱うことで実質的な寿命を延ばせます。取り外す際はOSの安全な取り外し操作を行ってから抜くことも、ファイルシステムの破損を防ぐうえで欠かせません。
総合評価は日常使いのコストパフォーマンスが高く、唯一の保管先にはしない製品
ORICO G102-Tの評判をまとめると、デュアル端子とキャップレス構造による利便性、最大400MB/sの転送速度、金属ボディの質感が支持を集めている一方、端子の硬さや高負荷時の発熱、スイベル機構の耐久性は使う側が意識しておくべき点です。QLC方式の採用によって価格は抑えられていますが、書き込み耐性はTLCより低いため、頻繁な書き換えを伴う業務用途よりも、写真や動画を保存して必要なときに読み出す一般的な使い方に向いています。
ORICOというメーカー自体は無名の怪しい存在ではなく、2009年から続く中国・深圳市の企業として、コストパフォーマンスを重視する層から支持を集めてきました。日常的なデータ持ち運びやスマホの容量不足解消という用途では、価格に対して満足度の高い選択肢だと言えます。ただし重要なデータの唯一の保管先にはせず、クラウドストレージや外付けストレージと組み合わせて運用することで、より安心して使い続けられます。








