LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTの評判は?L字型電源の魅力を徹底解説

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LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTの評判は、革新的なL字型デザインによるケーブルの取り回しやすさ、ATX 3.1規格への対応、80PLUS GOLD認証による高い変換効率など、複数の観点から高く評価されています。特にLian LiのO11シリーズをはじめとするデュアルチャンバー構造のPCケースを使用するユーザーからは、「L字になっているこちらの電源は、ケースに組んだあとから配線が可能ですごく助かりました」「PCI-Eのケーブルがフラットなのでスリムでスッキリします」「メッシュ部分が取り外せるのでお掃除も楽にできそう」といった好意的な声が寄せられています。台湾のPCケースメーカーとして世界的に知られるLian Li社が開発したこの電源ユニットは、2025年2月14日に日本国内で発売され、市場想定価格21,980円(税込)という価格設定で、デュアルチャンバーケースユーザーにとって最適な選択肢の一つとなっています。

この記事では、LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTの基本スペックから、L字型デザインの革新性、ATX 3.1規格への対応、80PLUS GOLD認証の意味、フルモジュラー設計の利点、実際のユーザー評価、そして購入時の注意点まで、詳しく解説していきます。自作PCの電源選びで迷っている方、デュアルチャンバーケースを使用している方、最新規格に対応した電源を探している方にとって、参考になる情報をお届けします。

目次

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTとは

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTは、台湾のPCケースメーカーLian Li Industrial社が開発した、ATX 3.1規格に準拠した最新の電源ユニットです。Lian Li社は1983年に設立され、高品質なアルミニウム製PCケースで知られるメーカーであり、特にO11シリーズに代表されるデュアルチャンバー構造のPCケースは、世界中の自作PCユーザーから高い評価を得ています。そのLian Liが、自社のケースに最適化された電源ユニットとして開発したのがEDGEシリーズであり、850W WTモデルはホワイトカラーのスタイリッシュな外観と、独自のL字型デザインが特徴的な製品となっています。

本製品は株式会社ディラックが国内代理店として取り扱っており、日本国内での正規サポートを受けることができます。定格出力850W、80PLUS GOLD認証取得、フルモジュラー方式採用という基本性能に加え、最大の特徴であるL字型デザインにより、デュアルチャンバー構造のケースにおけるケーブルマネジメントの課題を解決しています。

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTの基本スペック

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTの仕様を以下の表にまとめました。

項目仕様
製品名LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WT
メーカーLian Li Industrial(台湾)
国内代理店株式会社ディラック
定格出力850W
規格ATX 3.1準拠
認証80PLUS GOLD
モジュラー方式フルモジュラー
本体カラーホワイト
発売日2025年2月14日
市場想定価格21,980円(税込)

本製品はLian Liの「EDGE GOLD」シリーズに属しており、同シリーズには750W、850W、1000W、1200Wの4つの容量がラインナップされています。850Wモデルはブラックとホワイトの2色展開となっており、ケースやその他のパーツとのカラーコーディネートに合わせて選択できます。

L字型デザインの革新性と評判

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTの最大の特徴は、他に類を見ないL字型のユニークなデザインです。このL字型デザインに対する評判は非常に高く、実際のユーザーからは「L字になっているこちらの電源は、ケースに組んだあとから配線が可能ですごく助かりました」という評価が寄せられています。

従来の電源ユニットは直方体の形状が一般的でしたが、EDGE GOLDシリーズでは電源本体がL字型に設計されています。このL字型デザインには、デュアルチャンバー構造のPCケースにおける使いやすさの向上という明確な目的があります。

従来型の直方体電源ユニットをデュアルチャンバー構造のケースに設置すると、プラグインコネクターがケース内部を向いてしまい、ケーブルの着脱作業が困難になるという問題がありました。L字型デザインを採用したEDGE GOLDシリーズでは、プラグインコネクターが外側に向くように設計されているため、電源ユニットをケースに設置した後でも、ケーブルの抜き挿しが容易になります。PCの組み立て時だけでなく、後からのパーツ増設やケーブル交換の際にも、電源ユニットを取り外すことなく作業が行えるため、メンテナンス性が大幅に向上しています。

デュアルチャンバー構造のPCケースとの相性

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTは、デュアルチャンバー構造のPCケースに最適化された電源ユニットです。デュアルチャンバー構造とは、PCケース内部を2つの部屋(チャンバー)に分割した設計のことで、一般的にはマザーボードトレイを挟んで、表側(メインチャンバー)にマザーボード、CPU、グラフィックスカードなどの主要パーツを配置し、裏側(セカンドチャンバー)に電源ユニットやストレージ類を配置します。

デュアルチャンバー構造には複数のメリットがあります。まず、エアフローの最適化という点で、発熱源であるCPUやグラフィックスカードと、電源ユニットを物理的に分離することで、それぞれの冷却効率を高めることができます。電源ユニットは独自のエアフローで冷却され、メインチャンバー内の空気の流れを乱しません。

次に、ケーブルマネジメントの容易さがあります。電源ケーブルやデータケーブルをセカンドチャンバーに隠すことができるため、メインチャンバー内をすっきりと美しく見せることができます。強化ガラスパネルを採用したケースでは、この「見せる自作PC」の美しさが重要な要素となります。

さらに、拡張性の高さも特徴です。Lian LiのO11シリーズでは、最大9基の冷却ファンや複数の大型水冷ラジエーターを同時に搭載することが可能であり、メインチャンバーとセカンドチャンバーを分離することで、これらの冷却装置を効率的に配置できます。

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTは、特にLian Li社のO11 Dynamic、O11 Vision、O11 Dynamic EVOなどのケースとの組み合わせで、その真価を発揮します。

ATX 3.1規格への対応

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTは、最新のATX 3.1規格に準拠しています。ATX 3.1規格は2024年に策定された電源ユニットの最新規格であり、従来のATX 3.0規格からいくつかの重要な改良が加えられています。

ATX 3.1規格の最大の特徴は、12V-2×6コネクタの採用です。このコネクタは、従来の12VHPWRコネクタを改良したもので、ハイエンドグラフィックスカードへの電力供給に使用されます。近年のハイエンドグラフィックスカード、特にNVIDIA GeForce RTX 4000シリーズ以降では、消費電力が大幅に増加しており、従来のPCI Express 8ピン補助電源コネクタでは複数のコネクタを使用する必要があり、配線が複雑になるという問題がありました。

ATX 3.0規格で導入された12VHPWRコネクタは、1本のケーブルで最大600Wの電力を供給できる画期的なソリューションでしたが、一部のユーザーからコネクタの融解や発煙といった問題が報告されました。これは主に、コネクタの挿し込み不良が原因とされています。ATX 3.1規格の12V-2×6コネクタでは、この問題に対処するための設計変更が行われています。具体的には、センシングピンが従来より0.1mm短く、導体端子が0.15mm長くなっており、コネクタが完全に挿し込まれていない状態では通電しにくくなり、不完全な接続による発熱リスクが低減されています。

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTは、このATX 3.1規格に完全準拠しており、12V-2×6コネクタを搭載しています。Lian Li社は自社のR&Dにより、合金銅はんだ端子を採用した高品質なコネクタを開発しており、最新のNVIDIA GeForce RTX 5000シリーズやAMD Radeon RX 8000シリーズなどの次世代グラフィックスカードにも安心して対応できます。

80PLUS GOLD認証の意味と評判

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTは、80PLUS GOLD認証を取得しています。80PLUS認証は、電源ユニットの変換効率を評価する国際的な認証制度であり、自作PCユーザーにとって重要な指標の一つです。

PCの電源ユニットは、家庭用コンセントから供給される交流電流(AC)を、PCパーツが使用できる直流電流(DC)に変換する役割を担っています。この変換過程では、一部の電力が熱として失われ、変換効率が高いほど電力損失が少なくなります。80PLUS認証は、この変換効率が80%以上であることを保証する認証制度であり、認証には「STANDARD」「BRONZE」「SILVER」「GOLD」「PLATINUM」「TITANIUM」の6段階があります。

各グレードの変換効率(負荷率50%時)は以下の通りです。

グレード変換効率(負荷率50%時)
STANDARD80%以上
BRONZE85%以上
SILVER88%以上
GOLD90%以上
PLATINUM92%以上
TITANIUM94%以上

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTが取得しているGOLD認証は、負荷率50%時に90%以上の変換効率を実現していることを意味します。これは、850Wの電源で425W(50%負荷)を出力する場合、コンセントからの入力電力は約472W以下に抑えられることを示しています。

80PLUS認証のテストは、ECos Consulting社やEPRI(米国電力研究所)といった第三者機関によって実施されるため、メーカーの自社テストではなく、独立した機関によるテストであり、信頼性が高い指標とされています。

80PLUS GOLD認証を取得した電源ユニットには複数のメリットがあります。まず、電気代の節約です。変換効率が高いほど、同じ作業を行うために必要な電力が少なくなり、例えば500W相当の負荷がかかるPCを1日5時間、年間365日使用した場合、GOLD認証電源とSTANDARD認証電源では年間で約2,500円以上の電気代の差が生じる計算になります。

次に、発熱の低減があります。変換時に失われるエネルギーは熱として放出されるため、変換効率が高いほど発熱が少なくなり、電源ユニット内部の温度上昇を抑えることができます。これは電源ユニットの寿命延長にも寄与します。さらに、発熱が少ないため冷却ファンの回転数を抑えることができ、結果として動作音が静かになる静音性の向上も期待できます。

80PLUS GOLD認証は、コストパフォーマンスと効率性のバランスが良いとされており、ゲーミングPCやクリエイティブワーク向けのハイエンドPCで広く採用されています。

フルモジュラー設計の利点と評判

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTは、フルモジュラー方式を採用しています。フルモジュラー方式とは、すべての電源ケーブルが電源本体から着脱可能な設計のことです。

電源ユニットのケーブル方式には、大きく分けて「直付け式」「セミモジュラー式」「フルモジュラー式」の3つの種類があります。直付け式はすべてのケーブルが電源本体に直接接続されており取り外すことができません。セミモジュラー式はマザーボード用の24ピンケーブルやCPU用の8ピンケーブルなど必ず使用するケーブルは直付けで、その他のケーブルは着脱可能になっています。フルモジュラー式はすべてのケーブルが着脱可能で、必要なケーブルだけを接続して使用できます。

フルモジュラー式には複数のメリットがあります。まず、ケーブルマネジメントの容易さがあり、必要なケーブルだけを接続するため、ケース内の余分なケーブルを大幅に削減できます。これによりエアフローが改善され、冷却効率が向上します。また、強化ガラスパネルを採用したケースでは、すっきりとした見た目を実現できます。

次に、組み立ての柔軟性があります。電源をケースに設置する前にケーブルを接続することも、設置後に接続することも可能です。L字型デザインを採用したEDGE GOLDシリーズでは、ケース設置後のケーブル接続が特に容易になっています。さらに、将来のアップグレードへの対応も容易であり、パーツを増設した際に追加のケーブルが必要になった場合も、電源を取り外すことなくケーブルを追加できます。

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTには、編み込みテクスチャのケーブルが付属しています。このケーブルは、MB(マザーボード)、CPU、GPU用のコネクタにケーブルコームが予め取り付けられており、美しいケーブルマネジメントを容易に実現できます。ユーザーレビューでは「PCI-Eのケーブルがフラットなので2段タイプと違いケーブルがよれずにスリムでスッキリします」という評価もあり、ケーブルの取り回しやすさが好評を得ています。

高品質な内部コンポーネント

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTは、高品質な内部コンポーネントを採用しています。特に注目すべきは、ドイツ製のEPCOS社製コンデンサの採用です。EPCOSはTDKグループ傘下の電子部品メーカーで、産業用グレードの高品質なコンデンサを製造しています。

電源ユニットにおいて、コンデンサは電圧の安定化や平滑化を担う重要な部品です。高品質なコンデンサを使用することで、出力電圧の安定性が向上し、PCパーツへの電力供給がより安定します。産業用グレードのコンデンサは、一般的な民生用コンデンサと比較して、温度耐性が高く、寿命が長いという特徴があり、長期間にわたって安定した性能を維持することができます。

また、12V-2×6コネクタには、Lian Li社が自社のR&Dで開発した合金銅はんだ端子が採用されています。これにより、高電流伝送時の接触抵抗を低減し、発熱を抑えることができます。

着脱式マグネットファンダストフィルターの評判

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTには、着脱式のマグネットファンダストフィルターが搭載されています。電源ユニットの冷却ファンには、空気と一緒にホコリも吸い込まれ、長期間使用していると、ファンや内部にホコリが蓄積し、冷却効率の低下や故障の原因となることがあります。

マグネット式のダストフィルターにより、ホコリの侵入を防ぎつつ、定期的な清掃も容易に行えます。フィルターを取り外して清掃するだけで、電源ユニット内部へのホコリの蓄積を防ぐことができます。ユーザーレビューでも「メッシュ部分が取り外せるのでお掃除も楽にできそう」という評価があり、メンテナンス性の高さが好評を得ています。

静音性への配慮

電源ユニットの動作音は、PCの静音性に大きな影響を与えます。LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTは、低負荷時に冷却ファンを停止させるセミファンレス機能を搭載しています。

セミファンレス機能とは、電源ユニットの負荷が一定以下の場合に冷却ファンを停止させ、負荷が増加した際に自動的にファンを回転させる機能です。アイドル時や軽負荷時には完全に無音で動作し、高負荷時にのみファンが回転するため、必要な時だけ冷却を行う効率的な設計となっています。

80PLUS GOLD認証による高い変換効率も、静音性に貢献しています。変換効率が高いほど発熱が少なく、冷却に必要な風量も少なくなるため、ファンの回転数を抑えることができます。

EDGE GOLDシリーズのラインナップ比較

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTが属するEDGE GOLDシリーズには、複数の製品がラインナップされています。

モデルカラー市場想定価格(税込)
750Wブラックのみ17,980円
850Wブラック/ホワイト21,980円
1000W+HUBブラック/ホワイト27,980円
1200W+HUBブラック/ホワイト31,980円

1000W以上のモデルには、着脱式のUSBファンハブが付属しています。このUSBハブは、USB 2.0ヘッダー4個とPWMヘッダー6個を備えており、マグネットで取り付けることができます。ケース内の任意の場所に貼り付けて使用でき、ファンコントロールやUSB機器の接続に便利です。

また、上位シリーズとして「EDGE PLATINUM」シリーズも存在し、こちらは80PLUS PLATINUM認証を取得しており、より高い変換効率を実現しています。

電源容量850Wの選び方

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTの定格出力は850Wです。電源ユニットの容量を選ぶ際には、PCに搭載するパーツの消費電力の合計を把握し、適切な余裕を持たせることが重要であり、一般的な目安として、ミドルクラスのPCでは600W前後、ハイエンドクラスのPCでは800W前後が推奨されています。

電源ユニットは負荷率50%の時に最も変換効率が高くなるように設計されているため、PCに必要な電力の総量の約2倍の容量を持つ電源ユニットを選ぶと、最も効率的に動作します。850W電源の場合、425W程度の消費電力のPCに最適ということになり、これはIntel Core i7やAMD Ryzen 7クラスのCPUと、NVIDIA GeForce RTX 4070やAMD Radeon RX 7800 XTクラスのグラフィックスカードを搭載したゲーミングPCに相当します。

一方で、最新のハイエンドグラフィックスカードを搭載する場合は、より大きな容量が必要になることがあります。例えば、NVIDIA GeForce RTX 4090は推奨電源が850W以上とされており、将来的なアップグレードを考慮すると1000W以上の電源を選ぶことも検討に値します。電源容量の計算には、MSI、ドスパラ、パソコン工房、サイコムなどのサイトで提供されている計算ツールを活用すると便利です。

競合製品との比較

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTと同価格帯の電源ユニットと比較すると、L字型デザインという点でEDGE GOLDシリーズはユニークな存在です。従来の直方体型電源ユニットとは異なるアプローチであり、デュアルチャンバー構造のケースを使用するユーザーにとっては、大きなアドバンテージとなります。

一般的な850W 80PLUS GOLD認証の電源ユニットは、15,000円から25,000円程度の価格帯で販売されています。LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTの市場想定価格21,980円は、この価格帯の中では中上位に位置します。L字型デザインによる組み立てやすさ、ATX 3.1規格への対応、高品質なコンポーネントの採用などを考慮すると、価格に見合った価値を提供していると言えるでしょう。特に、Lian LiのO11シリーズなどのデュアルチャンバーケースを使用している場合は、最適な選択肢の一つです。

購入時の注意点

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTを購入する際には、いくつかの点に注意が必要です。

まず、ケースとの互換性を確認してください。L字型デザインは、デュアルチャンバー構造のケースに最適化されています。従来型の電源搭載位置(ケース底面に水平設置)を採用したケースでは、L字型のメリットを活かせない場合があります。購入前に、使用予定のケースの電源搭載方式を確認することをお勧めします。

次に、必要な電源容量を事前に計算してください。850Wは多くのゲーミングPCに適した容量ですが、最新のハイエンド構成では不足する場合もあります。電源容量計算ツールを活用して、適切な容量を選択してください。

また、カラーバリエーションにも注意が必要です。ホワイトモデル(WT)とブラックモデル(BK)では、価格は同じですが、ケースやその他のパーツとのカラーコーディネートを考慮して選択してください。

電源ユニットの長期使用とメンテナンス

電源ユニットは、PCパーツの中でも比較的長寿命な部品です。一般的に、品質の良い電源ユニットは5年から10年程度の使用が可能とされていますが、長期間安定して使用するためには、いくつかの点に注意が必要です。

まず、設置環境の温度管理が重要です。電源ユニットは動作中に発熱するため、周囲温度が高いと内部コンポーネントの劣化が早まります。PCケース内のエアフローを適切に確保し、電源ユニット周辺に十分な空間を設けることが推奨されます。

次に、定期的な清掃です。LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTには着脱式のマグネットダストフィルターが搭載されていますが、それでも長期間使用していると内部にホコリが蓄積することがあります。定期的にフィルターを取り外して清掃し、必要に応じてエアダスターで電源ユニット周辺のホコリを除去することで、冷却効率を維持できます。

また、異常の早期発見も重要です。電源ユニットから異音(コイル鳴き、ファンの異音など)がする場合や、PCが突然シャットダウンする場合は、電源ユニットの劣化や故障の可能性があります。このような症状が見られた場合は、早めの交換を検討してください。

電源ユニットの品質を示す指標の一つに、メーカー保証期間があります。一般的に、高品質な電源ユニットほど長い保証期間が設定されており、安価なモデルでは1年から3年程度の保証が一般的ですが、高品質なモデルでは5年から10年の保証が付いているものもあります。保証期間は、メーカーが自社製品の品質に対してどれだけ自信を持っているかを示す指標とも言えます。

背面コネクタマザーボードとの相性

近年、PCの自作シーンでは「背面コネクタマザーボード」という新しいトレンドが注目されています。これは、電源コネクタやファンコネクタなどをマザーボードの裏面に配置することで、メインチャンバー内のケーブルを大幅に削減し、より美しい見た目を実現するものです。ASUSの「BTF(Back-To-the-Future)」やMSIの「PROJECT ZERO」シリーズがこのコンセプトを採用しています。

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTのL字型デザインは、このような背面コネクタマザーボードとの相性も考慮されています。L字型デザインにより、電源ケーブルの取り回しがより柔軟になるため、背面コネクタマザーボードを使用した際のケーブルマネジメントがさらに容易になります。

販売店関係者からは、「背面コネクタマザーボードが盛り上がれば、L字型電源の需要も高まる」との見方もあり、今後のPCパーツのトレンドを見据えた製品設計であることがうかがえます。

EDGE PLATINUMシリーズとの違い

Lian LiのEDGE電源シリーズには、EDGE GOLDシリーズの他に、上位モデルとしてEDGE PLATINUMシリーズが存在します。両シリーズの主な違いは、80PLUS認証のグレードです。EDGE GOLDシリーズは80PLUS GOLD認証(負荷率50%時の変換効率90%以上)ですが、EDGE PLATINUMシリーズは80PLUS PLATINUM認証(負荷率50%時の変換効率92%以上)を取得しており、変換効率が約2%高いため、電気代の節約効果がより大きくなります。

また、EDGE PLATINUMシリーズにはUSBハブ機能が内蔵されています。EDGE GOLDシリーズの1000W以上のモデルでは着脱式のUSBハブが付属していますが、EDGE PLATINUMシリーズではUSBハブが電源本体に内蔵されているため、追加の取り付け作業が不要です。

価格面では、EDGE PLATINUMシリーズの方が高価格帯に設定されており、850Wモデルで比較すると、EDGE GOLDは21,980円(税込)に対し、EDGE PLATINUMは27,990円(税込)程度となっています。コストパフォーマンスを重視する場合はEDGE GOLD、最高の変換効率と内蔵USBハブの利便性を求める場合はEDGE PLATINUMを選択するのがよいでしょう。

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTの総合評価

LIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTは、革新的なL字型デザインを採用した、デュアルチャンバー構造のPCケースに最適化された電源ユニットです。L字型デザインによる優れたケーブルアクセス性、ATX 3.1規格準拠と12V-2×6コネクタ搭載、80PLUS GOLD認証による高い変換効率、フルモジュラー設計によるケーブルマネジメントの容易さ、ドイツ製EPCOS社製コンデンサによる高品質な電力供給、着脱式マグネットダストフィルターによるメンテナンス性、セミファンレス機能による静音性という複数の特徴を備えています。

価格は市場想定価格21,980円(税込)と、850W 80PLUS GOLD認証の電源としては中上位の価格帯ですが、L字型デザインによる組み立てやすさや、最新規格への対応、高品質なコンポーネントの採用を考慮すると、十分な価値を提供しています。

特に、Lian LiのO11シリーズをはじめとするデュアルチャンバー構造のPCケースを使用している方、または使用を検討している方にとっては、最適な電源ユニットの選択肢と言えるでしょう。L字型デザインによるケーブルの取り回しやすさは、一度体験すると従来型には戻れないほどの便利さです。

また、ATX 3.1規格への対応により、今後登場する最新のグラフィックスカードにも安心して対応できます。NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズやAMD Radeon RX 8000シリーズなど、次世代のグラフィックスカードを視野に入れている方にも適した選択です。自作PCの電源選びで迷っている方、特にデュアルチャンバーケースを使用している方は、ぜひLIANLI LL-EDGE GOLD 850W WTを候補に入れてみてください。

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