Seagate ST8000DM004の評判は?8TB HDDの実力を徹底解説

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Seagate ST8000DM004の評判は、コストパフォーマンスと静音性において非常に高い評価を得ています。8TBの大容量を約17,000円台で購入できる価格設定は、同容量帯のHDDの中でも群を抜いており、多くのユーザーから「1TB当たり約2,000円と最も安価」という評価を受けています。2018年1月12日の発売以来、データ保存用途を中心に幅広いユーザーに選ばれ続けてきた実績があります。

本記事では、Seagate ST8000DM004の実際のユーザー評価、製品スペック、SMR方式の特性、メリット・デメリット、そして購入を検討する際に知っておくべき重要なポイントについて詳しく解説します。大容量HDDの購入を検討している方にとって、ST8000DM004が自分の用途に適しているかどうかを判断するための参考情報をお届けします。

目次

Seagate ST8000DM004とは

Seagate ST8000DM004は、Seagate社が製造する3.5インチ内蔵ハードディスクドライブです。BarraCuda(バラクーダ)シリーズに属するこの製品は、一般消費者向けのデスクトップPC用HDDとして位置づけられています。8TBという大容量を比較的手頃な価格で提供することから、コストパフォーマンスを重視するユーザーに特に人気があります。

BarraCudaシリーズはSeagateのHDDラインナップの中で、デスクトップPCやオールインワンPC向けの一般的な使用に最適化された製品群です。24時間365日稼働を想定したNAS向けのIronWolfシリーズや、データセンター向けのExosシリーズとは異なり、1日8時間×週5日という一般的なPC使用環境を想定して設計されています。

ST8000DM004の推奨用途としては、デスクトップPCの増設ストレージ、ホームサーバー、データバックアップ、動画・音楽・写真などのメディアファイル保存、ゲームライブラリの構築などが挙げられます。これらの用途では、本製品の特性を十分に活かすことができます。

Seagate ST8000DM004の基本スペック

ST8000DM004のスペックについて、詳細な仕様を確認していきましょう。本製品は5400rpmの回転数を採用しており、256MBの大容量キャッシュを搭載しています。インターフェースはSATA 6Gb/秒(SATA600)に対応し、最大連続データ転送速度は190MB/秒となっています。

項目仕様
製品名Seagate BarraCuda ST8000DM004
容量8TB(8000GB)
フォームファクター3.5インチ
インターフェースSATA 6Gb/秒
回転数5400rpm
キャッシュ容量256MB
書き込み方式SMR(瓦記録方式)
最大転送速度190MB/秒
発売日2018年1月12日
メーカー保証2年間

物理的な仕様としては、幅101.6mm、高さ26.1mm、奥行き146.99mm、重量約490gとなっています。動作温度は0℃〜60℃に対応しており、一般的なデスクトップPC環境では十分な余裕があります。作業負荷率制限(WRL)は年間55TBに設定されており、ロード/アンロード・サイクルは600,000回となっています。

Seagate ST8000DM004の評判:高評価ポイント

ST8000DM004のユーザー評価において、最も高く評価されているのはコストパフォーマンスの高さです。8TBという大容量を約17,000円〜18,000円台で購入できる価格設定は、1GB当たり約2.10円という計算になります。「この容量帯ではSEAGATE製ST8000DM004が1TB当たり約2,000円と最も安価」という評価が多くのユーザーから寄せられています。

静音性に関しても高い評価を得ています。「静音性が高くコスパが良い」という声が多数上がっており、5400rpmという比較的低い回転数により、動作音が気にならないレベルに抑えられています。アイドル時は非常に静かで、シーク時でも軽いカリカリ音程度、書き込み時もほとんど気にならないレベルとされています。リビングに設置するPCやホームサーバーなど、静音性が求められる環境での使用に適しているという評価が一般的です。

長期使用の実績についても、ポジティブな報告が多く見られます。「ST8000DM004を2年半前に購入し現在も大きなトラブルもなく使い続けている」「4年前に買ったST8000DM003も大きなトラブルもなく現在も使い続けている」といった声があり、適切な使用環境であれば安定した動作が期待できることがわかります。

発熱の少なさも評価されているポイントの一つです。5400rpmの低回転数と省電力設計により、発熱が抑えられています。長時間稼働させても、適切なエアフローがあるケース内であれば、問題になるような温度上昇は発生しにくいとされています。

Seagate ST8000DM004の評判:低評価ポイント

ST8000DM004に対する低評価で最も多いのは、SMR方式による書き込み速度の問題です。「容量の7割辺りが埋まってくると頻回に発生し読み書き速度は絶望的」「しばらく使用して容量が埋まってくるとPCが時々ウンともスンとも反応しなくなる」という報告があります。これはSMR方式の特性に起因する現象で、ディスク容量が埋まってくると性能低下が顕著になります。

小さなファイルの大量書き込み時にも問題が発生することがあります。ユーザーレビューによると、1KB未満のファイルの書き込みに数秒から十数秒かかることがあるとされています。また、ディスク容量が70%以上埋まった状態では、読み書き速度が極端に低下し、PCの動作が一時的に停止することがあるという報告もあります。

耐久性に関しては、評価が分かれています。「SMR方式のHDDはこのブランドにかかわらずあまり耐久性が高くないようなので、そういうものだと割り切った方が良い」という意見がある一方、長期間問題なく使用できているという報告も多数存在します。ある検証では、13台を運用した結果、平均故障間隔(MTBF)が約28,929時間という報告がありますが、これは24時間365日稼働という製品の想定稼働条件を大幅に超えた使用環境での結果である点に注意が必要です。

SMR(瓦記録方式)の特徴と注意点

ST8000DM004を理解する上で、SMR(Shingled Magnetic Recording)方式の特性を把握することは非常に重要です。SMRは日本語で「瓦記録方式」と呼ばれる記録技術で、データトラックを屋根の瓦のように重ね合わせることで記録密度を向上させています。

従来のCMR(Conventional Magnetic Recording)方式では各トラックが独立して配置されていますが、SMR方式ではトラックの一部が重なり合っています。これにより、同じ物理面積でより多くのデータを記録することが可能となり、大容量化とコスト削減を実現しています。ST8000DM004のコストパフォーマンスの高さは、このSMR方式の採用によるところが大きいといえます。

SMR方式のメリットとしては、まず大容量化が挙げられます。同じプラッター枚数でより多くのデータを記録できるため、製造コストを抑えながら大容量を実現できます。これが低価格での提供を可能にしています。また、プラッター枚数が少なくて済むため、消費電力を抑えられるという省電力メリットもあります。

一方、SMR方式のデメリットとしては、書き込み速度の低下があります。データの上書きや修正時に周辺のトラックも書き直す必要があるため、ランダム書き込み性能が低下します。特に小さなファイルの大量書き込みや、ディスク容量が埋まってきた状態での書き込みで顕著な速度低下が発生します。また、RAIDアレイでの使用時には再構築に非常に長い時間がかかる可能性があるため、RAID環境での使用は推奨されていません。

Multi-Tier Caching Technology(MTC)について

SeagateはSMR方式の弱点を補うために、Multi-Tier Caching Technology(MTC)という技術をBarraCudaシリーズに搭載しています。MTCは複数のキャッシュ技術を組み合わせることで、読み書き性能を向上させる技術です。

MTCはNAND Flash、DRAM(256MB)、メディアキャッシュという3つの構成要素で成り立っています。データの読み書きパターンを分析し、最適なキャッシュ層にデータを配置することで、効率的なデータアクセスを実現しています。頻繁にアクセスされるデータはNAND FlashやDRAMに保持され、高速なアクセスが可能になります。

書き込み時には、まずキャッシュ領域にデータを書き込み、その後バックグラウンドで実際のデータ領域に転送します。これにより、ユーザーからは高速な書き込み速度が見えるようになっています。Seagateによると、MTCにより「使い続けても速度が落ちない」性能を実現しているとされており、従来のSMR HDDで問題となっていた経年使用による性能低下を軽減することを目指しています。

Seagate ST8000DM004の故障率データ

ST8000DM004の信頼性について、客観的なデータを確認しておきましょう。クラウドストレージサービスを提供するBackblaze社は、自社で運用する大量のHDDの故障率データを定期的に公開しています。このデータによると、Seagate BarraCudaシリーズのAFR(年間故障率)は約2.77%程度と報告されており、「かなり低い故障率」と評価されています。

ただし、Backblazeのデータはデータセンター環境での24時間365日稼働という条件下でのものであり、一般消費者の使用環境とは異なる点に注意が必要です。ST8000DM004の想定稼働時間は1日8時間×週5日となっており、この条件内での使用であれば、より長い製品寿命が期待できます。

製品の耐久性を高めるためには、いくつかのポイントがあります。まず、想定稼働時間内での使用を心がけることが重要です。また、動作温度0℃〜60℃を維持すること、振動や衝撃を避けること、そして定期的なバックアップを行うことが推奨されています。

競合製品との比較

ST8000DM004と競合する製品を比較することで、自分の用途に最適な製品を選ぶ参考にしましょう。

製品容量回転数記録方式保証期間特徴
Seagate ST8000DM0048TB5400rpmSMR2年コスパ重視
WD Blue 8TB8TB5640rpmCMR安定書込性能
Seagate IronWolf 8TB8TB7200rpmCMR3年NAS向け

Western DigitalのWD Blueシリーズは、CMR方式を採用しているため、ランダム書き込み性能ではST8000DM004を上回ります。ただし、価格はやや高くなる傾向があります。書き込み頻度が高い用途には、WD Blueが適しています。

Seagate IronWolfシリーズは、同じSeagateのNAS向け製品です。7200rpmの回転数、CMR方式、年間180TBの作業負荷率制限、3年保証という仕様で、24時間365日稼働を想定した設計になっています。NAS環境やRAID構成での使用に適していますが、価格はBarraCudaの約1.5〜2倍となります。

選び方のポイントとしては、コスト重視でデータ保存用途であればST8000DM004、書き込み頻度が高い用途であればWD Blue、NAS・RAID・24時間稼働環境であればIronWolfやWD Redという選択が一般的です。

ST8000DM004の購入時の注意点

ST8000DM004を購入する際に注意すべきポイントをお伝えします。まず、正規代理店経由の製品を選ぶことが推奨されます。正規代理店品であれば、メーカーの2年保証が確実に受けられます。並行輸入品の場合、保証が受けられない可能性があるため注意が必要です。

購入後は早めに動作確認を行うことが重要です。HDDは精密機器であるため、初期不良がないかチェックする必要があります。具体的には、PCに接続して正常に認識されるか確認すること、CrystalDiskInfoなどのツールでSMART情報を確認すること、異常なカチカチ音やカタカタ音がないか確認することが推奨されています。

SMR方式の特性を事前に理解しておくことも重要です。大容量ファイルの保存には適していますが、小さなファイルの大量書き込みには不向きです。また、ディスク容量が埋まると性能が低下する可能性があること、NASやRAID環境での使用は非推奨であることを認識しておく必要があります。

ST8000DM004のおすすめの使い方

ST8000DM004の特性を活かした最適な使い方について解説します。

データ保存・アーカイブ用途が最も適しています。動画、音楽、写真などの大容量メディアファイルの保存には、ST8000DM004の大容量と低コストという特性が活きます。一度保存したら頻繁に書き換えないデータの保管には最適です。

バックアップストレージとしての使用も推奨されます。定期的なバックアップの保存先として、SMR方式のHDDは適しています。バックアップは基本的にシーケンシャルな書き込みであり、SMR方式の苦手とするランダム書き込みが少ないためです。

ゲームライブラリの構築にも適しています。SteamなどのゲームプラットフォームのインストールフォルダとしてST8000DM004を使用する場合、ゲームデータは主に読み込みが中心となるため、SMR方式でも問題なく使用できます。

外付けHDDとしての活用も可能です。市販の3.5インチ外付けHDDケースに組み込むことで、外付けHDDとして使用できます。USB 3.0以上対応のケースとAC電源アダプターが必要です。普段は電源を切って保管し、必要な時だけ接続してバックアップを行う使い方が推奨されます。

一方、推奨されない用途もあります。システムドライブ(OSのインストール先)、NAS環境でのRAID構成、24時間365日の常時稼働、小さなファイルの頻繁な書き込みには適していません。これらの用途には、CMR方式のHDDやNAS向け製品を選択することをおすすめします。

外付けHDDケースでの活用方法

ST8000DM004を外付けHDDとして使用する方法についても触れておきます。市販の外付けHDDケースに組み込むことで、既製品の外付けHDDを購入するよりもコストを抑えられる場合があります。

使用するケースは、3.5インチHDD対応、USB 3.0以上(USB 3.1 Gen1、USB 3.2など)推奨、AC電源アダプター付属という仕様を満たすものが必要です。3.5インチHDDはバスパワーでは動作しないため、電源供給が必須となります。ORICOやロジテック、玄人志向などのメーカーから対応製品が販売されています。

外付けで使用する際の注意点として、USBケーブルの品質確認、電源の安定性確認、使用環境の温度管理、安全な取り外しが挙げられます。特に外付けHDDとして使用する場合は、必ず「ハードウェアの安全な取り外し」を行ってからUSBケーブルを抜くことが重要です。突然の取り外しはデータ破損の原因となります。

テレビ録画用としても活用できます。8TBの容量があれば、地上デジタル放送を約1,000時間近く録画することが可能です。録画用途は書き込みが連続的であるため、SMR方式のHDDでも比較的問題なく使用できます。

バックアップ戦略とST8000DM004の活用

8TBという大容量を持つST8000DM004は、包括的なバックアップ戦略を構築するのに適しています。バックアップの基本として知られる「3-2-1ルール」があります。これは、重要なデータは最低3つのコピーを持ち、2種類以上の異なるメディアに保存し、1つは物理的に離れた場所に保管するという考え方です。ST8000DM004は、この戦略における「ローカルバックアップ先」として最適です。

バックアップ容量の目安としては、使用しているPCのストレージ容量の2倍程度があれば十分です。例えば、1TBのSSDを搭載したPCであれば、2TB以上のバックアップ用HDDがあれば問題ありません。ST8000DM004の8TBであれば、複数台のPCのバックアップを一括で管理することも可能です。

差分バックアップや増分バックアップを活用することで、効率的なバックアップが可能になります。Windows標準の「バックアップと復元」機能や、EaseUS Todo Backup、AOMEI Backupper、Macrium Reflectなどのサードパーティ製バックアップソフトを使用することで、自動的にスケジュールバックアップを設定できます。

SMART情報の定期確認も重要です。CrystalDiskInfoなどのツールを使用して、HDDの健康状態を把握しておくことをおすすめします。特に「代替処理済みセクタ数」「代替処理保留中のセクタ数」「回復不可能セクタ数」の値が増加し始めたら、HDDの交換を検討するタイミングとなります。

CMRとSMRの使い分けガイド

HDDを選ぶ際、記録方式(CMRまたはSMR)を理解することは重要です。用途によってはCMR方式の製品を選んだ方が良い場合もあるため、それぞれの特性を把握しておきましょう。

CMR方式が適している用途としては、NAS環境での使用が挙げられます。NASでは複数のユーザーが同時にアクセスし、ランダムな読み書きが発生するため、CMR方式の安定性が求められます。RAID構成でも、ディスク故障時の再構築処理が発生するため、CMR方式が強く推奨されます。監視カメラ録画のような24時間連続録画用途や、ドキュメントファイルの頻繁な更新、ソフトウェア開発、データベースの運用といった用途にもCMR方式が適しています。

一方、SMR方式(ST8000DM004)が適している用途としては、大容量ファイルの長期保存があります。動画・音楽・写真ファイルなど、一度保存したら頻繁に書き換えないデータの保存にはSMR方式が適しています。バックアップストレージとしての使用も適しており、シーケンシャルな書き込みが中心となるため、SMR方式の特性が問題になりにくいです。アーカイブ用途やゲームライブラリとしての使用も推奨されます。

今後のトレンドとして、SMR方式のHDDは技術改良により性能が向上しています。メーカー各社はランダム書き込み性能の改善に取り組んでおり、CMRとSMRの性能差は縮小傾向にあります。将来的にはSMR方式が主流となっていく可能性が高いとされていますが、現時点では用途に応じてCMRとSMRを適切に使い分けることが重要です。

Seagate ST8000DM004 評判のまとめ

Seagate ST8000DM004は、8TBの大容量と優れたコストパフォーマンスを両立した製品です。1TB当たり約2,000円という価格設定は、同容量帯のHDDの中でも最も安価な部類に入ります。5400rpmの低回転数による静音設計も高く評価されており、静音性が求められる環境での使用に適しています。

製品の特性を正しく理解することが、満足度の高い使用につながります。SMR方式の特性上、大容量ファイルの保存やバックアップ用途には適していますが、小さなファイルの大量書き込みやディスク容量が埋まった状態での使用には注意が必要です。NASやRAID環境での使用は推奨されていないため、そのような用途にはIronWolfなどのNAS向け製品を選択することをおすすめします。

購入を検討する際は、自分の用途がSMR方式に適しているか、想定稼働時間(1日8時間×週5日)を超えた使用を想定していないか、重要なデータのバックアップ体制が整っているかを確認することが重要です。これらの点を考慮した上でST8000DM004を選択すれば、大容量データの保存やバックアップにおいて、長期間にわたって活躍してくれる製品となるでしょう。

データ保存やバックアップ用途で大容量HDDを探している方にとって、ST8000DM004は十分に検討に値する製品です。コストパフォーマンスを重視し、製品特性を理解した上で適切な用途で使用すれば、非常に満足度の高いストレージソリューションとなります。

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