QNAP TS-216Gの評判は?2.5GbE対応NASの口コミを徹底検証

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QNAP TS-216Gの評判は、2.5GbE対応とNPU搭載というエントリーモデルとしては充実したスペックが高く評価されており、価格.comの売れ筋ランキングで8位にランクインするなどコストパフォーマンスの高さで注目を集めています。実際のユーザーからは「静かで省エネ、省スペース、十分な機能を持つ使いやすいNAS」という好意的な声が多い一方、VPN設定などの高度な機能については「初心者には難易度が高い」という指摘もあります。本記事では、QNAP TS-216Gの評判を詳しく検証し、実際のユーザーレビューや製品スペック、競合製品との比較を通じて、購入を検討している方に役立つ情報をお届けします。

目次

QNAP TS-216Gとは

QNAP TS-216Gは、台湾のQNAP Systems社が2024年に発売した家庭およびオフィス向けの2ベイNAS(Network Attached Storage)です。2024年3月18日に発表され、日本国内では2024年5月31日に発売されました。Amazonでは2024年5月23日から販売が開始されています。

この製品は、個人、家族、およびワークグループ向けに設計された高性能2ベイNASで、市場で最もコスト効果の優れた高効率2ベイNASの一つとして位置づけられています。エントリーモデルでありながら、2.5ギガビットイーサネット(2.5GbE)に対応し、AI画像処理を高速化するNPU(ニューラルネットワーク処理ユニット)を内蔵するなど、従来のエントリーNASを超える性能を持っています。最安価格は税込37,980円前後となっており、価格と性能のバランスが評価されています。

QNAP TS-216Gの評判と口コミを徹底検証

ポジティブな評価が多い点

QNAP TS-216Gに対するユーザーの評判を見ると、いくつかの点で高い評価を得ていることがわかります。

静音性と省エネ性能への評価として、実際のユーザーからは「静かです。使用するHDDのシーク音しか聞こえません」という声が挙がっています。TS-216Gは120mmの冷却ファンを1基搭載しており、HDDスリープモード時で約4.973W、動作モード時で約13.907Wという低消費電力を実現しています。省エネ、省スペース、静音を実現した設計が、自宅やオフィスでの利用に適していると評価されています。

ファイル共有機能への満足度も高く、「Dropboxとの同期やweb経由でのファイルアクセスが無料でできるのでありがたい」「LANは2口あり、2.5Gbpsと1Gで冗長性があってよい」「操作UIもグラフィカルでよい」という評価があります。自宅内でのファイル共有については「文句なし。サクサク動きます」という評価が多く見られます。

データ移行の容易さについても好評で、「Qnapのデータ移行にはHybrid Backup Syncというサーバー間の同期用のツールが準備されており、これを使うと時間的には半日程度かかりましたが、無事全データを移行することができました」という体験談があります。既存のNASからの乗り換えを検討している方にとって、データ移行がスムーズに行えることは重要なポイントです。

2.5GbEとNPU搭載への評価として、「2.5ギガビットイーサネットに対応するなど、スペックの高さもTS-216Gの魅力だが、AIを活用した機能を持つのは本製品の興味深い点。NPUを搭載しており、AI周りを高速に処理してくれる」という声があります。エントリーモデルでありながら先進的な機能を搭載している点が、技術に関心のあるユーザーから支持されています。

ネガティブな評価と注意点

一方で、QNAP TS-216Gには改善を望む声や注意すべき点も指摘されています。

AI写真管理アプリQuMagieの課題として、「Qumagieのインターフェースは良いですが、拡大すると解像度が荒い。起動から閲覧までの時間がかなりかかる」という指摘があります。QuMagieはAIを活用した写真管理アプリとして期待されていますが、実際の使用感には改善の余地があるようです。

VPN設定の難易度については、「VPN接続を実現しようとしましたができませんでした。初心者には難易度が高いです」という声があります。外部からのリモートアクセスやセキュリティ設定については、ネットワークの知識が必要となる場面があり、NAS初心者にとってはハードルが高いと感じる方もいます。

外部接続での動画再生の問題として、「外部接続での動画再生について、どの動画を見ても必ず5分くらいで見れなくなってしまいます」という報告もあります。外出先からのメディア再生については、ネットワーク環境によって安定性に差が出る可能性があります。

ソフトウェアの使いやすさに関しては、「若干ソフトが使いづらいなと思いました。YouTubeなどでの使い方レクチャーが少ないので苦労しました。ただこのレベルだとコスパは高いかと思います」という評価があります。QNAPのNASは多機能であるがゆえに、設定項目も多く、学習コストがかかるという側面があります。

総合評価の傾向

TS-216Gは2024年の春に発売された比較的新しい製品のため、インターネット上でのレビューはまだ限られています。価格.comでの満足度レビューは3.73(4人評価)となっています。自宅内でのファイル共有については高評価が多い一方、外部からのリモートアクセスやVPN設定については初心者にはハードルが高いという声もあり、用途や技術レベルによって評価が分かれる傾向にあります。

QNAP TS-216Gのハードウェアスペックと性能評価

プロセッサとメモリの性能

QNAP TS-216GはARM Cortex-A55クアッドコアプロセッサ(2.0GHz)を搭載しています。このプロセッサはエネルギー効率に優れており、低消費電力ながら十分な処理性能を発揮します。GPUにはMali-G52を採用し、グラフィック処理にも対応しています。

システムメモリは4GBをオンボードで搭載しています。メモリの増設には対応していませんが、家庭用NASとしては十分な容量です。下位モデルのTS-233がメモリ2GBであるのに対し、TS-216Gは4GBのメモリを搭載しているため、より多くのアプリケーションを同時に実行でき、写真管理アプリQuMagieなどのAI機能も快適に動作します。

NPU(ニューラルネットワーク処理ユニット)の評価

TS-216Gの大きな特徴の一つが、AIアプリケーション用に設計された内蔵NPUです。このNPUは、AIを搭載したQuMagieスマートフォト管理において、特にユーザーが一度に数百枚または数千枚の写真をインポートする場合の画像認識を著しく高速化します。NPUを活用することでCPUの負荷を軽減し、TS-216Gのコンピューティング性能を向上させるとともに、消費電力を低減する効果があります。AI画像認識による自動タグ付けや顔認識機能を、エントリーモデルでありながら実用的な速度で利用できるのは大きなメリットです。

ストレージ容量と拡張性

ドライブベイは3.5インチSATA 6Gb/sホットスワップベイを2基搭載しています。SATA 6Gbpsに対応し、SATA 3Gbpsとの下位互換性もあります。3.5インチSATAハードディスクドライブのほか、2.5インチSATA SSD(ソリッドステートドライブ)も使用可能です。最大ストレージ容量は、2つの22TBディスクを使用することで38.6TBのストレージ容量を実現できます。RAID 1(ミラーリング)をセットアップした場合は、19.3TBの使用可能容量でデータを保護できます。

本体サイズと設置性

本体サイズは165×102×220.6mm(高さ×幅×奥行)で、コンパクトな設計となっています。重量は本体のみで1.45kg、梱包込みで2.41kgです。省スペース設計により、書斎やリビングの棚にも設置しやすいサイズ感となっています。

QNAP TS-216Gの2.5GbEネットワーク性能の評判

デュアルLANポート構成の利点

TS-216Gのもう一つの大きな特徴が、デュアルLANポート構成です。2.5ギガビットイーサネットポートを1つ、ギガビットイーサネットポートを1つ搭載しています。エントリーモデルの2ベイNASで2.5GbEを標準搭載しているのは大きなアドバンテージです。1GbEポートをルーター(外部ネットワーク)に、2.5GbEポートを2.5GbEスイッチ(内部ネットワーク)に接続することで、帯域幅をフルに活用することができます。

転送速度の実測値

従来の1GbEネットワークでは理論上最大125MB/秒の転送速度でしたが、2.5GbEでは理論上最大312.5MB/秒の転送速度が可能です。これは約2.5倍の高速化を意味します。

QNAP Labsでのテスト結果(SMB 1MBシーケンシャルスループット、1 x 2.5GbE接続時)によると、読み込み速度は最大291MB/秒、書き込み速度は最大288MB/秒を記録しています。SMB暗号化を有効にした状態でも、読み込み288MB/秒、書き込み288MB/秒とほぼ速度低下なく利用できます。テスト環境はSamsung 860 PRO 512GB SATA×2、RAID 1構成で、クライアントPCはWindows Server 2019、AMD EPYC 7302P 3.0GHz、128GB RAM、NIC Intel i210を使用しています。

実際のユーザー環境では、使用するストレージ(HDD/SSD)、ネットワーク環境、クライアントPCの性能によって変動しますが、1GbE環境と比べて転送時間が約半分になることが確認されています。大容量の動画ファイルや写真データを頻繁に転送する方にとって、この高速化は大きなメリットとなります。

ネットワーク環境の準備

2.5GbEの性能を最大限に活かすには、2.5GbE対応のスイッチングハブやルーター、PCのネットワークアダプターが必要です。1GbEのネットワーク環境でも使用可能ですが、転送速度は1GbEの上限に制限されます。将来的なネットワーク環境のアップグレードを見据えて、2.5GbE対応のTS-216Gを選択するという考え方も有効です。

QNAP TS-216GのAI写真管理機能QuMagieの評判

QuMagieの機能と特徴

QuMagieは、QNAP NAS用のAI搭載写真およびビデオ管理アプリケーションです。QNAP AI Coreが提供する高度な顔認識および物体認識機能により、写真やビデオを自動的に分類・整理できます。NASのフォルダーに写真・動画ファイルを保存するだけで、QuMagieが自動的にタグ付けを行います。撮影日、被写体、イベントといった単位でフォルダーを分ける必要がなく、人物、タイムライン、タグ、物体、場所、メディア形式などで写真を素早く検索できます。

QuMagieモバイルアプリを使えば、いつでもどこでもモバイルデバイスからNAS上の写真を閲覧・共有でき、モバイル上の写真は自動的にNASにアップロードされて一元的にバックアップ・管理できます。家族の写真や動画を安全に保管・共有したい方にとって、便利な機能となっています。

QuMagieに対するユーザーの評価

QuMagieについては、インターフェースの良さを評価する声がある一方、「拡大すると解像度が荒い」「起動から閲覧までの時間がかなりかかる」という指摘もあります。AI機能を活用した写真管理に興味がある方にとっては魅力的な機能ですが、実際の使用感については期待値を調整しておく必要があるかもしれません。TS-216GはNPUを搭載しているため、AI画像認識の処理速度については下位モデルよりも有利ですが、大量の写真を処理する場合は時間がかかることを想定しておくとよいでしょう。

QNAP TS-216GのQTSオペレーティングシステムと主要アプリ

QTS 5.1の特徴と新機能

TS-216GはQTS 5.1 NASオペレーティングシステムを搭載しています。QTSはQNAP独自のNAS専用OSで、豊富なアプリケーションを備えたApp Centerを含んでいます。GUIベースの直感的な操作画面により、NAS初心者でも比較的容易に操作することができます。

QTS 5.1の主な新機能として、SMBマルチチャネルがあります。これは複数のネットワーク接続を集約して利用可能な帯域幅を最大化し、転送速度を向上させる機能です。大容量ファイルやマルチメディア転送に最適で、1つの接続が失敗した場合でも、残りのネットワークでアプリケーションI/Oが継続し、障害が回復すると帯域幅は自動的に元に戻ります。

AES-128-GMAC署名の高速化により、Windows Server 2022およびWindows 11クライアントとの接続時に、SMB 3.1.1でのデータ署名効率を大幅に向上させ、セキュリティとパフォーマンスの最適なバランスを提供します。

自動RAIDディスク交換機能では、潜在的なドライブエラーが検出された場合、QTS 5.1は影響を受けるディスクのデータが完全に破損する前に、RAIDグループ内のスペアディスクにデータを自動的に移動します。

ドライブ健全性チェックツールとして、S.M.A.R.T.、Western Digital Device Analytics(WDDA)、IronWolf Health Management(IHM)、DA Drive Analyzer、SSD推定残り寿命など、多数のHDD/SSD健全性チェックツールが含まれています。

主要アプリケーションの評価

QNAPのApp Centerには、バックアップや同期、ビジネス、コンテンツ管理、コミュニケーション、開発者ツール、ダウンロード、エンターテインメント、ホームオートメーション、セキュリティ、ユーティリティなど10種類以上のカテゴリのアプリケーションが用意されており、大部分が無償でダウンロードできます。

File Stationは、Webブラウザを通じてNASファイルへのアクセス、共有、管理が可能なファイル管理アプリです。ドラッグ&ドロップによるファイル操作、フォルダ共有、アクセス権限の設定などが簡単に行えます。

Hybrid Backup Syncは、3-2-1バックアップ戦略を実現するための統合バックアップ・同期アプリです。クラウドサービス(AWS、Azure、box、Dropbox、Googleドライブなど)とのデータ連携、QNAP間レプリケーション、他社NASやWindowsサーバとのレプリケーションを一元管理できます。

Qsyncは、複数ユーザーとデバイス間の効率的なファイル同期を実現するアプリです。Dropboxのような使い勝手で、NASを自前のクラウドストレージとして活用できます。PC、Mac、モバイルデバイス間でファイルを自動同期します。「Dropboxとの同期やweb経由でのファイルアクセスが無料でできるのでありがたい」という評価は、このQsyncの機能を指しています。

Music Stationは、音楽ファイルの管理・再生アプリです。NASに保存した音楽をWebブラウザやモバイルアプリから再生できます。

QNAP TS-216GのRAID構成とデータ保護機能

利用可能なRAID構成

2ベイNASであるTS-216Gで利用できるRAID構成はRAID 0(ストライピング)とRAID 1(ミラーリング)、そしてJBOD(スパニング)です。

RAID 1(ミラーリング)は2台のハードディスクに同時に同じ内容を書き込む方式です。データの安全性として、一方のHDDに不具合が発生しても、もう一方のHDDにデータが残っているため、データを失うリスクが低減します。復旧の容易さとして、HDDに障害が発生した場合、新しいHDDに交換するだけでデータを再構築できます。また、オンライン移行として、既存のドライブを初期化せずに、そのままRAID 1へと移行することが可能です。

RAID 1では利用可能な容量は1台分のHDD容量となります。例えば、2台の4TBのHDDでRAID 1を構成すると、使用可能な容量は4TBとなります。また、RAID 1はバックアップの代わりにはなりません。RAID 1はHDDの一つが壊れても作業を継続できる冗長性を提供するものであり、誤削除やランサムウェア攻撃、NAS本体の故障などからはデータを守れません。別途バックアップを取ることが重要です。

3-2-1バックアップ戦略の重要性

QNAPは、潜在的なダウンタイムやデータ損失を避けるため、「3-2-1」バックアップルールを強く推奨しています。これは、データのコピーを少なくとも3つ保持し、2種類以上の異なるストレージメディアに保存し、1つのコピーをオフサイト(別の場所)に保管するという考え方です。現在QNAPでは、さらに進化した「3-2-1-1-0」バックアップ戦略の実装を推奨しています。Hybrid Backup Syncを使用することで、QNAP NAS上のファイルをローカルストレージ、リモートストレージ、クラウドストレージへバックアップでき、この要件を簡単に満たせます。

スナップショット機能による保護

NASへのファイルバックアップに加えて、NASファイル自体をスナップショットで保護することが重要です。スナップショットはランサムウェアに対する強力なツールであり、完全バックアップより労力、容量、時間が少なくて済みます。定期的なスナップショットにより、ファイルがランサムウェアで暗号化されても、NASデータを復元しダウンタイムを最小限に抑えられます。スナップショットによるデータ復旧は数分で完了します。スナップショットはファイルシステムから分離されているため、ボリュームがランサムウェアの影響を受けても、オリジナルの暗号化されていないファイルを復元できます。

QNAP TS-216Gのリモートアクセスとセキュリティ設定の評判

myQNAPcloudによるリモートアクセス

myQNAPcloudはQNAPが提供するクラウドサービスで、QNAPデバイスにリモートで接続し、ファイルを安全に共有できます。外出先からスマートフォンやPCで自宅のNASにアクセスする際に便利です。myQNAPcloudを使用すると、「ユーザー名.myqnapcloud.com」というアドレスを取得でき、ルーターの複雑な設定なしにNASへアクセスできます。

VPN設定の難易度

より安全にリモートアクセスするには、VPN(Virtual Private Network)の設定が推奨されます。QVPNサービスをインストールすることで、QNAP NASをVPNサーバーとして使用できます。利用可能なVPNプロトコルとして、QBelt(QNAP社製独自の通信プロトコル)、L2TP、OpenVPN、WireGuardがあります。QNAPは、QVPN Clientで接続が可能なQBeltの使用を推奨しています。

ただし、ユーザーレビューでは「VPN接続を実現しようとしましたができませんでした。初心者には難易度が高いです」という声があり、VPN設定については一定のネットワーク知識が必要となります。

セキュリティ上の注意点

ネットワークセキュリティの設定に慣れていない場合、ルーターやモデムでQNAP NASの手動ポートフォワーディング、自動ポートフォワーディング(UPnP)、DMZを有効にすることは推奨されません。リモートアクセス用のVPNがない場合は、myQNAPcloud Linkを使用することが推奨されています。セキュリティ設定については、公式ドキュメントを参照しながら慎重に行うことが重要です。

QNAP TS-216Gと競合製品の比較評価

QNAP TS-233との比較

同じQNAPの2ベイエントリーモデルであるTS-233との主な違いを比較すると、両製品の位置づけがより明確になります。

項目TS-233TS-216G
プロセッサARM 4コア Cortex-A55 2.0GHzARM 4コア Cortex-A55 2.0GHz
メモリ2GB4GB
ネットワーク1GbE2.5GbE+1GbE
HDD取り付け方式従来型スロット式(脱着が簡単)
価格約26,690円約37,980円

メモリ容量が2倍、ネットワーク速度が2.5倍のTS-216Gは、約11,000円の価格差以上の価値があると言えます。特に2.5GbE対応は、将来的なネットワーク環境のアップグレードにも対応できます。また、TS-216GはNPUを搭載しているため、AI写真管理機能も快適に利用できます。

Synology製品との比較

SynologyはQNAPと並ぶNAS市場の主要メーカーです。両社の一般的な特徴を比較すると、Synologyは多くのユーザーが使用しており、インターネット上に情報が豊富です。一般家庭向けに強く、マルチメディア機能やセキュリティ関係が充実しており、初心者にとって安心感が高いと言われています。

一方、QNAPはより新しい機能をどんどん取り入れた機種が多く、10Gbps接続やM.2 NVMe SSD対応などの機能面で優れています。拡張性が高く、PCIeスロットを備えたモデルもあります。NAS初心者の方はSynologyの方が安心感が高いですが、より新しい機能を満喫したい方や拡張性を重視する方はQNAPを選ぶと良いでしょう。TS-216Gは2.5GbE対応という点で、同価格帯のSynology製品よりもネットワーク性能で優位性があります。

QNAP TS-216G購入時の注意点と準備

HDDは別売りである点

TS-216Gはディスクレスモデルのため、HDDまたはSSDを別途購入する必要があります。本体価格に加えて、ストレージの費用も予算に含めてください。TS-216Gは3.5インチSATA HDDと2.5インチSATA SSDに対応しています。最大22TBのHDDまで動作確認されています。

一般的に、NAS向けに設計されたHDD(Western Digital Red、Seagate IronWolfなど)を使用することが推奨されています。これらのHDDは24時間365日の稼働を想定した設計となっており、振動対策や耐久性が強化されています。詳細なHDD互換性リストは、QNAPの公式互換性ページで確認することを推奨します。

ネットワーク環境の確認

2.5GbEの性能を最大限に活かすには、2.5GbE対応のスイッチングハブやルーター、PCのネットワークアダプターが必要です。1GbEのネットワーク環境でも使用可能ですが、転送速度は1GbEの上限に制限されます。購入前に自宅のネットワーク環境を確認し、必要に応じて周辺機器のアップグレードも検討してください。

学習コストへの心構え

QNAPのNASは多機能ですが、その分設定項目も多く、初心者にとっては学習コストがかかります。「若干ソフトが使いづらいなと思いました。YouTubeなどでの使い方レクチャーが少ないので苦労しました」という声があるように、設定に戸惑う場面もあるかもしれません。公式ドキュメントやコミュニティフォーラムを活用しながら、徐々に機能を習得していくことをおすすめします。

保証期間の確認

標準保証は2年間です。Amazon限定モデル(TS-216G/AZ)では、通常の2年保証に加えて半年間の延長保証が付き、合計2.5年の長期保証となっています。一部販売店では5年保証オプションも用意されています。長期間使用する機器のため、保証内容を確認しておくことが重要です。

QNAP TS-216Gの初期設定方法

TS-216Gの初期設定は以下の手順で行います。

まず機器の接続として、QNAPをネットワーク機器(ルーター、スイッチなど)に同梱のイーサネットケーブルを使って接続します。管理用PCも同じネットワークに接続します。電源ケーブルを接続し、電源をオンにします。

次にQfinder Proのインストールとして、管理用PCに「Qfinder Pro」という無料ソフトウェアをインストールします。Qfinder Proは、同一ネットワーク上にあるQNAPのIPアドレス検出、Web管理画面や共有フォルダへのアクセス、稼働状況の監視ができる便利なソフトウェアです。

QTSの初期化では、Qfinder Proを起動すると、同一ネットワークにつながっているQNAPが表示されます。該当のQNAPをクリックし、「サーバーはまだ初期化されていません」と表示されたら「はい」をクリックして初期化を開始します。または、https://install.qnap.com にアクセスしてクラウドインストールを行うこともできます。

スマートインストールガイドの設定では、NASの名前設定、管理者パスワード設定、タイムゾーン設定、ネットワーク設定(DHCPまたは固定IP)、クロスプラットフォームファイル転送サービス設定を行います。

最後にストレージの設定として、初期設定を終えたら、QNAPにデータを保存するための「ストレージプール」と「ボリューム」を作成します。ストレージプール作成時にRAID構成(RAID 0、RAID 1、JBODなど)を選択します。

QNAP TS-216Gはどのような人におすすめか

TS-216Gは「空いた価格帯を埋める存在」としてスペック的にもちょうどよく、QNAPとしては安価な2.5GbE対応NASとして存在感を示している製品です。

家族の写真や動画を安全に保管・共有したい方にとって、QuMagieによるAI写真管理とNASの大容量ストレージは便利な組み合わせです。スマートフォンの写真を自動バックアップし、家族で共有することができます。

Dropboxなどのクラウドストレージから自前のストレージに移行したい方にとって、Qsyncによるファイル同期機能はクラウドストレージと同様の使い勝手を提供します。月額費用をかけずに、自前のクラウドストレージを構築できます。

2.5GbE環境で高速なファイル転送を実現したい方にとって、TS-216Gの2.5GbE対応は大きなメリットです。大容量の動画ファイルや写真データを頻繁に転送する場合、1GbE環境と比べて転送時間が約半分になります。

AI機能を活用した写真管理に興味がある方にとって、NPU搭載のTS-216GはAI画像認識を実用的な速度で利用できるエントリーモデルとして魅力的です。

NASを使ったバックアップ体制を構築したい方にとって、Hybrid Backup SyncやスナップショットによるバックアップAirgap+機能など、充実したデータ保護機能が利用できます。

一方、外部からのリモートアクセスやVPN設定など、高度な機能を使いこなすには一定の知識が必要です。NAS初心者の方は、まず自宅内でのファイル共有から始めて、徐々に機能を拡張していくアプローチがおすすめです。これからNASを導入しようと考えている方、既存のNASからのアップグレードを検討している方にとって、QNAP TS-216Gは有力な選択肢の一つと言えるでしょう。

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