ARCTIC MX-4の評判は?定番グリスの実力と口コミを徹底検証

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ARCTIC MX-4は、「安い・冷える・塗りやすい・長持ち」と四拍子揃った定番CPUグリスとして、世界中のユーザーから高い評価を得ています。スイスのARCTICブランドが製造するこの製品は、熱伝導率8.5W/m・Kという性能に加え、8年間塗り直し不要の耐久性と非導電性による安全性を兼ね備えており、初心者から上級者まで幅広くおすすめできる製品です。この記事では、ARCTIC MX-4の評判や口コミ、実際の温度低下効果、後継製品MX-6との比較、正しい塗り方、さらには偽物の見分け方まで、購入前に知っておきたい情報を網羅的に解説します。

目次

ARCTIC MX-4とは?定番グリスと呼ばれる理由

ARCTIC MX-4とは、スイスの企業ARCTICが製造・販売するCPU用熱伝導グリスです。パソコン自作ユーザーやメンテナンスを行う方々の間で「定番中の定番」として広く認知されており、熱伝導率8.5W/m・Kのグリスといえばこの製品を挙げる方が非常に多いです。

ARCTICは2001年に設立されたスイスの企業で、本部はチューリッヒ州プフェッフィコンに置かれています。2010年に「アークティック・クーリング(Arctic Cooling)」から現在の名称に改称しました。CPUクーラーやGPUクーラー、ヒートシンク、ケースファンなどの冷却関連製品において高い評価を得ており、特にGPUクーラーのメーカーとして知られています。開発拠点は香港にあり、ドイツ、アメリカ、中国にもオフィスを構え、世界中に製品を展開しています。

ARCTIC MX-4が定番グリスと呼ばれる理由は、性能・使いやすさ・価格・耐久性のバランスが非常に優れている点にあります。一時期偽物が出回るほどの人気製品であり、容量単価も安く、やわらかくて塗りやすいため、複数製品の比較テストでも常に上位にランクインしています。

ARCTIC MX-4の製品スペックと特徴

ARCTIC MX-4の具体的な製品仕様について解説します。熱伝導率は8.5W/(m・K)で、電気抵抗率は3.8×10^13Ω・cm、密度は2.5g/cm3、粘度は870poiseとなっています。内容量は4gが標準的で、他に2g、8g、20g、45gなどのバリエーションも用意されています。

カーボン微粒子による高性能な熱伝導

ARCTIC MX-4は、クーラーとCPUの微細な凹凸を埋めるカーボン微粒子で構成されており、高い熱伝導率を実現しています。CPUの表面(ヒートスプレッダ)とCPUクーラーの金属プレートは、ミクロの単位で見ると目に見えない無数の凹凸が存在します。グリスなしでこれらを直接密着させると、凹凸の間に微細な「空気の層」ができてしまい、空気は熱を非常に伝えにくいため、CPUで発生した熱がCPUクーラーへと効率的に移動できなくなります。ARCTIC MX-4はこの隙間を効果的に埋めることで、CPUの熱をスムーズにCPUクーラーへ伝えることができます。

メタルフリーで安全性が高い

ARCTIC MX-4は金属を含まないメタルフリー仕様であり、導電性もないため、ショートや腐食の心配がありません。塗りすぎてはみ出しても基板にダメージを与える心配がないため、初心者でも安心して使用できます。

柔らかく塗りやすい質感

やや白っぽいグレーの色をしており、適度な粘度で伸びが良いのが特徴です。柔らかく伸びが良く塗りやすいため、初心者でも簡単に塗布することが可能です。

8年間塗り直し不要の高耐久性

塗布後、8年間塗り直しが不要な高耐久性を持っています。一般的なCPUグリスは2年程度での塗り替えが推奨されていますが、ARCTIC MX-4は長期安定性に優れている点が大きな特徴です。

環境に配慮した製品設計

リサイクル可能なパッケージを採用し、CO2排出量の削減を図っています。RoHS対応の環境配慮型プロダクトである点も評価されています。

ARCTIC MX-4の評判・口コミを徹底検証

ARCTIC MX-4に対するユーザーからの評判や口コミを詳しく見ていきましょう。多くのユーザーから温度低下の効果が報告されています。

温度低下効果に関する評判

「熱伝導に優れて、塗り替えで約10度下がった」という声があります。また、「主にノートパソコンの修理で使用していますが、塗布時の延びも良く、熱伝導の安定性、グリスの固まりにくさ、どれをとってもこれが一番です」と評価されています。

あるレビューでは「CPUの温度が異常に上がっていたのでビックリして色々試した」結果、「最終的には当初の95度くらいから65度くらいまで30度近く下がった」と報告されています。ただし、一般的には5度程度の改善との報告が多く見受けられます。

「グリス自体も柔らかくて塗りやすかったです。GPU温度が5度くらい下がった」というレビューもあり、GPUへの使用でも効果が確認されています。

塗りやすさに関する評判

ARCTIC MX-4の塗りやすさについては、多くのユーザーから好評を得ています。適度な粘度で伸びが良いため、初めてCPUグリスを塗る方でも失敗しにくいという声が多数あります。

コストパフォーマンスに関する評判

4gタイプが約970円程度で販売されており、大体1回で1gあれば十分すぎるため4回程度使用できる容量です。コストパフォーマンスに優れた製品として評価されています。

ARCTIC MX-4とMX-6の違いを比較

ARCTIC MX-6は2023年1月に発売されたMX-4の後継製品です。人気の従来モデルMX-4より熱抵抗値が低減し、20%性能が向上したとされています。両製品の違いを詳しく比較してみましょう。

温度性能の違い

実際のテスト結果によると、アイドル時の温度はMX-4が32度、MX-6も32度と、どちらも差はありませんでした。一方、OCCTを実行して10分後の温度は、MX-4が最大78度、MX-6が最大76度となり、温度に2度の差が出ました。MX-4とMX-6は非常に似た特性を持っていますが、MX-6の方がわずかに優れています。特に長時間の高負荷での使用時には、MX-6の優位性が顕著です。

粘度と扱いやすさの違い

MX-6はMX-4と比べて粘性が高く、容易には広がりません。MX-6は熱伝導率が非公開で粘度も硬くなったため、MX-4の方が塗りやすいという意見もあります。初心者にとっては、塗りやすいMX-4の方が扱いやすい可能性があります。

価格の違い

2025年10月時点でのAmazonにおけるMX-4(4g)の国内価格は税込970円、MX-6(4g)は税込1,280円で、価格差は310円となっています。

どちらを選ぶべきか

MX-6はMX-4の上位モデルとされているだけあって、たしかにMX-4よりも冷えますが、この2度差を大きいと見るか小さいと見るかは人によって変わります。少しでも冷やしたいという人であればMX-6を選んでおけば間違いありません。

項目MX-4MX-6
冷却性能標準約2度優れる
塗りやすさ塗りやすいやや硬め
価格(4g)約970円約1,280円
耐久性8年8年
実績長期安定性の実績あり2023年発売の新製品

コスト重視ならMX-4、少しでも冷却性能を求めるならMX-6がおすすめです。

CPUグリスの基礎知識

ARCTIC MX-4の評判をより深く理解するために、CPUグリスの基礎知識について解説します。

CPUグリスが必要な理由

CPUグリスは、CPUとCPUクーラーの間に塗ることによって、両者の間にできる微細なすき間を埋め、効率よく熱を伝えるために使用する熱伝導材です。CPUの表面とCPUクーラーの金属プレートは、ミクロの単位で見ると目に見えない無数の凹凸が存在します。グリスなしでこれらを直接密着させると、凹凸の間に微細な「空気の層」ができてしまいます。空気は熱を非常に伝えにくいため、この空気層が存在すると、CPUで発生した熱がCPUクーラーへと効率的に移動できません。CPUグリスは空気よりもはるかに高い熱伝導率を持つため、この隙間を埋めることでCPUの熱をスムーズにCPUクーラーへ伝えることができます。

グリスの構成と原理

CPUグリスはベースオイルと熱伝導性フィラーで構成されています。ベースオイルはあくまでつなぎのような役割で、熱を伝える役割を担うのは熱伝導性フィラーです。ベースオイルには主にシリコンオイル、熱伝導性フィラーには酸化亜鉛や酸化アルミなどの金属粒子がよく用いられ、高性能グリスだとカーボンやナノダイヤ粒子なども使われます。ARCTIC MX-4はカーボン微粒子をフィラーとして使用しています。

熱伝導率の目安

CPUグリスの性能の指標は熱伝導率[W/m・K]です。熱の伝わりやすさを表し、数値が大きいほど熱を伝えやすいことを意味します。一般的に2から15W/m・K程度の商品が多く、10W/m・K以上あれば高性能といえます。ARCTIC MX-4の8.5W/m・Kは、一般的なPC用途には十分な性能です。

ARCTIC MX-4の正しい塗り方

ARCTIC MX-4を効果的に使用するための正しい塗り方を解説します。

準備するもの

CPUグリス(ARCTIC MX-4)、ウェットティッシュ(エタノール系推奨)、ヘラ(付属品または別途購入)、無水エタノール(古いグリスの除去用、あると便利)を用意します。ウェットティッシュは古いグリスを拭き取るために使います。エタノール系のものがおすすめです。無水エタノールはシリコンを分解する効果があるので、コチコチに固まったCPUグリスも綺麗に拭き取ってくれます。

おすすめの塗り方:センター塗り

サポートセンターでオススメしている方法は、CPUの中心に米粒2から3粒分程度を盛り、ヘラは使わずに直接CPUクーラーを取付けて、ヒートシンクで自然に押し広げる方法です。この方法なら適量をCPUの中央に盛るだけで済むので、失敗も少なく簡単でオススメです。初心者でも簡単にできるCPUグリスの塗り方として「中央に点を置いてクーラーで押し広げる方法」は手軽で失敗しにくく、均一にグリスを広げることができます。

ヘラで塗り広げる方法

ARCTIC MX-4の色はやや白っぽいグレーで、粘度は普通で伸びは良く、塗広げやすいです。厚く盛りすぎると逆に冷却性能は低下するため、金属表面の凸凹の隙間を埋め、CPUクーラーとの密着度を高める感覚で塗広げるのがコツです。

バツ型塗り

CPUの中心から対角線上にバツ型にグリスを塗る方法もあります。グリスが均等に広がりやすく、ヒートシンクを装着する際に無駄なく冷却面に行き渡る点が利点です。

塗りすぎに注意

CPUグリスの量は「米粒大」または「小豆粒大」が適量です。過剰なグリスが冷却効率を低下させ、最悪の場合はPCが起動しなくなる原因となることがあります。ヒートスプレッダからはみ出たグリスがCPUソケット内にまで浸入しかねない危険な状態になることがあります。ソケット内にグリスが浸入すると、動作不良や故障の原因になるほか、メーカー保証が効かなくなる場合もあります。最近のトレンドは、マスキングテープなどでヒートスプレッダの端を少し隠して塗布する方法です。端に余白を設けることでCPUクーラーを圧着した際のグリスのはみ出しを抑えられます。

CPUグリスの塗り替え時期と判断基準

CPUグリスの塗り替えが必要なタイミングについて解説します。

塗り替え頻度の目安

一般的なCPUグリスは1回の塗布で約2年程度の使用が推奨されています。これは、時間とともにグリスが劣化し、熱伝導効率が低下するためです。パソコンを高頻度で使用する場合や、高負荷の作業を行う場合には、グリスが劣化しやすくなるため、1年に1度程度の交換が理想的です。ハードに使うと一年でグリスがカチカチに固着することもあります。

ただし、ARCTIC MX-4は8年間塗り直し不要を謳っており、長期安定性に優れている点が大きな特徴です。

塗り替えが必要なサイン

CPUグリスを塗り直さなければいけないのは、CPUが効率的に冷却できなくなった場合です。一番わかりやすいのはCPUクーラーのファンの音です。起動時からファンの回転数が上がるような状況は、CPUが効率的に冷却できていない証拠ともいえます。パソコンの動作が遅くなったり、使用中に突然シャットダウンすることが増えた場合も、グリスの劣化を疑うべきです。また、CPUクーラーを一度でも取り外した場合には、その時点でグリスを塗り直す必要があります。

グリスの劣化が見られるサインとして、パソコンが頻繁に熱くなる、冷却ファンが通常よりも高速で回転する、動作が遅くなるといった症状があります。

ノートパソコンでのARCTIC MX-4使用例

ARCTIC MX-4はノートパソコンのメンテナンスにも効果的に使用できます。

温度低下の実例

5年以上使用したThinkPad E430では、グリス交換後にCPU温度が最大11度低下し、騒音についても若干静かになりました。また、性能・パフォーマンスも少し向上しました。

数年使っていたノートパソコンを掃除してグリスを塗り替えたら、CPU温度が平均5度くらい下がったという報告があります。

PCを分解してCPUグリスが乾いて熱が逃げにくい状態となっていた場合、CPUグリスを塗り直したところ、10から15度のCPU温度を下げることができました。その後は常にFANが回ることもなく、無駄な消費電力の削減にも繋がりました。

ノートパソコンでの注意点

ノートパソコンの場合、一度ヒートパイプを外してグリース塗りを行った際、グラフィックチップを壊してマザーボード交換となったケースもあるため、慎重な作業が必要です。作業に自信がない場合は、専門店に依頼することを検討すべきです。

PS4・Nintendo SwitchでのARCTIC MX-4使用例

ARCTIC MX-4は、PS4やNintendo Switchなどのゲーム機でも効果的に使用できます。

ゲーム機のファン騒音の原因

冷却ファンの音がうるさくなる原因として、ホコリなどがヒートシンクに詰まって冷却効率が落ちてしまっている場合と、CPUに塗ってある冷却用グリスが乾いてしまっている場合が考えられます。ファンをコントロールする部分が破損して常に全開や高回転域で回転してしまう場合と、CPUの熱をしっかりヒートシンクに逃がしきれていない場合があり、後者ではグリスが乾燥して熱伝導率が低下していることが多いです。

PS4での使用レビュー

「PS4の騒音対策として購入しました。塗り替え後、最初の1週間は『ファンが止まったのでは?』と思うほど静かになり、効果を強く実感しました」という声があります。長期間経過したPS4はCPUグリスの塗り替えをすると静かになり、ゲームを長時間やっていてもファンが全力運転することは無くなった、という報告が多数あります。

CPUグリス塗り直しと内部清掃・ヒートシンク清掃を行い組み直すと、全然音がしなくなり、重いフィールドへ移動しても音がしないレベルまで改善することがあります。

Nintendo Switchでの使用レビュー

「ニンテンドースイッチのCPUにグリス塗り替えのため使用しました。4年ノーメンテで経過しており硬化気味になっており塗り替えた所、処理が明らかに軽くなりました」という報告があります。

PS4分解時の注意点

PS4を分解するには2種類のトルクスドライバー(T9/T8)が必要です。古いグリスを拭き取る際は、楊枝や綿棒で固着したグリスを慎重に取り除き、ウェットティッシュやキッチンペーパーで拭き上げます。ティッシュやタオルはカスや糸くずが出るのでおすすめできません。

PS4を分解してしまうと保証が効かなくなる可能性があります。PS4を分解するとメーカーの保証対象外となるだけでなく、有償修理も受けられなくなります。電源ユニットを取り外す際は、斜めにしてしまうと電源端子やコネクタが曲がったり破損してしまい、修復不可能となる危険があるため、必ず両手で均等な力でまっすぐ上に引き上げる必要があります。

PS4の型番による違い

初期型モデルのCUH-1000とその改善型モデルのCUH-1100は、特に冷却ファンの音がうるさいと言われています。消費電力が235Wから165Wに改善されたCHU-1200型からは、少し冷却ファンの音が静かになっています。

修理依頼する場合

PS4内部清掃、冷却用グリスの塗り直しだけであれば、60から90分ほどで作業可能です。修理店ではPS4静音化サービスを12,800円程度(税別)で提供しているところもあります。

GPUへのARCTIC MX-4使用について

ARCTIC MX-4は、CPUだけでなくGPU(グラフィックボード)の冷却にも使用できます。

GPUへの使用が推奨される理由

優れた温度削減性能を備えたMX-4は、CPUとGPU冷却、またパワー半導体コンポーネントとヒートシンク間のその他のアプリケーションに最適です。MX-4は金属不使用で非電気伝導性であるため、ショートの原因になるリスクを排除し、CPUとVGAカードの保護を強化します。GPUに塗りすぎてはみ出しても、導電性がないため安心して使用できます。

GPUへの使用レビュー

「初めてのGPU,CPUのグリスの塗り替えにMX-4買ってみました。4gで不安だったのですが思ったより入っていてグリス自体も柔らかくて塗りやすかったです。GPU温度が5度くらい下がった」との報告があります。

GPUに使用する際のアドバイス

新品のGPUにはすぐに使用する必要はなく、1から2年後にグリスを交換する際にMX-4を使用するのが良いとされています。新品の状態で分解すると保証が無効になる可能性があるため注意が必要です。GPUのグリス塗り替えは、CPUと同様に温度低下やファン騒音の軽減に効果があります。特にグラフィックボードを長期間使用している場合や、高負荷なゲームをプレイしてGPU温度が気になる場合は、グリス塗り替えを検討する価値があります。

ARCTIC MX-4の偽物の見分け方と正規品の購入方法

ARCTIC MX-4は人気製品であるがゆえに、Amazonなどのオンラインショップで偽物が出回っています。Amazon販売、発送のものでも偽物が混在することがあるようです。正規品を確実に入手するための方法を解説します。

公式の真贋判定システムを使用

ARCTIC MX-4の偽物が出回っているため、対策用の正規品確認用QRコードが製品の外箱に貼られています。スクラッチ部分を削ると出てくるQRコードを読み込むことで正規品か否かを確認することができます。ARCTICのAUTHENTICITY CHECKページで8桁のコードを入力すると、本物か偽物かを確認できます。偽物の場合は「fake」と表示されます。

付属品で見分ける方法

有名メーカーの高性能グリスの偽物は、なぜか塗布するための「ヘラ」や「指サック」がおまけで付属していることが多いです。MX-4正規品は透明のヘラで、偽物にはやはり付属品が多いようです。ヘラが透明でない場合、偽物を疑ったほうが良いです。偽物には、指サック、クリーニングクロス、アルコールのクリーニングパッドが入っていることがあります。

正規代理店シールの確認

パッケージに貼られている正規代理店のシールを確認することで判別ができます。

確実に正規品を購入する方法

確実に本物を買う方法は「正規代理店 株式会社ザワードか、販売元Amazon.co.jpの出品から買う」ことです。Amazon.co.jpが出品する品物は、正規代理店の「ZAWARD(ザワード)」がブランド名として登録されています。偽物を避けるためには、正規代理店(ザワード)経由での購入や、信頼できる実店舗での購入が推奨されています。

その他の外観チェックポイント

確認ポイントとして、ちゃんとスクラッチ付きのQRコードがあること、箱も本物に見えること、本体の長さも偽物は少し長いが本物と言われているものとほぼ同じであること、本物にはヘラはついてない(正規品の透明ヘラ以外の付属品が多い場合は要注意)ことが挙げられます。

他のCPUグリスとの比較

ARCTIC MX-4と他の代表的なCPUグリスを比較してみましょう。

一般的なPC用途での熱伝導率の目安

一般的なPC用途なら8から12W/m・K程度を選べば十分です。カーボンやダイヤモンド配合グリスの多くは10から17W/m・Kとさらに高い性能を持つため、ゲーミングや動画編集といった高負荷作業に安心して使えます。

代表的な製品との比較

ARCTIC MX-4は熱伝導率8.5W/m・Kで、カーボン微粒子ベースで塗りやすさと耐久性(8年)に優れます。非導電性で安全であり、価格も手頃でコストパフォーマンスが高いです。

Thermal Grizzly Kryonautはセラミックグリスで、優れた熱伝導性を持ちます。オーバークロッカーに人気がありますが、MX-4より高価です。より高い冷却性能を求める場合に選ばれます。

AINEX ナノダイヤモンドグリス JP-DX1は高い熱伝導率と耐熱性、防水性が特徴です。

えくすとり~むぐりす 4G あるてぃめいとは20W/m・Kという驚異的な熱伝導率を誇ります。シリコングリスながら高い性能を持っています。

ARCTIC MX-4のポジション

ARCTIC MX-4は、熱伝導率8.5W/m・Kという数値自体は突出して高いわけではありませんが、「塗りやすさ」「耐久性(8年)」「安全性(非導電性)」「価格」のバランスが非常に優れています。そのため、初心者から上級者まで幅広いユーザーにおすすめできる「定番グリス」としての地位を確立しています。

ARCTIC MX-4の保管方法と使用期限

ARCTIC MX-4を長く使うための適切な保管方法について解説します。

未開封の場合の保存期間

未開封のCPUグリスは直射日光や高温多湿を避けた状態であれば、製造日から3年から5年程度は劣化せずに使用できるとされています。多少分離しても塗る際に混ぜれば、普通に新品と変わらず熱伝導します。

開封後の保存期間

開封後は目安として半年から1年以内に使い切ることが推奨されます。一度開封したものは短期間でアウトになりやすいとされています。パッケージの開封後は空気中の酸化や湿気が影響を及ぼし始めるため、なるべく早めに使用することが望ましいです。ただし、ARCTIC MX-4は4gの容量があり、大体1回で1gあれば十分すぎるため、4回程度使用できる量です。複数回に分けて使用する場合は、適切な保管が重要となります。

保管方法のポイント

CPUグリスは乾燥・高温・多湿に弱いため、空気に触れにくいよう密閉しつつ、常温で保存するようにすべきです。特別な容器を用意する必要はなく、購入時の袋・ケース類に入れて保管する要領で構わないですが、大前提として、チューブのキャップは正しく閉める必要があります。直射日光や高温多湿を避け、冷暗所での保管が推奨されます。注射器タイプのものなら、キャップをしたり、無くした場合はラップと輪ゴムで蓋をする方法もあります。

グリスの状態確認

塗る際に固ければダメで、ネチャネチャした感じで糸を引く状態が正常です。CPU用放熱グリスはシリコン系で高温と酸素によって硬化する性質があります。使用前に状態を確認し、硬化している場合は新しいグリスを購入することを推奨します。

購入時のアドバイス

開封済みのCPUグリスは経年劣化により固まりやすくなるため、基本は少量で安いものを選ぶのがおすすめです。ARCTIC MX-4の4gタイプは、個人使用であれば十分な量であり、価格と容量のバランスが良い選択といえます。

ARCTIC MX-4をおすすめする人・しない人

ARCTIC MX-4がどのような方に向いているかをまとめます。

おすすめする人

初めてCPUグリスを塗る初心者の方にはARCTIC MX-4が最適です。柔らかく伸びが良いため塗りやすく、非導電性で塗りすぎても安心です。また、コストパフォーマンスを重視する方にもおすすめです。4gで約970円という価格は、性能と耐久性を考えると非常にお得です。

メンテナンス頻度を減らしたい方にも向いています。8年間塗り直し不要という耐久性は、一般的なグリスの4倍以上の長さです。

PS4やNintendo Switchの静音化を目指す方、ノートパソコンの熱対策をしたい方、GPUの温度を下げたい方にもARCTIC MX-4は効果的です。

おすすめしない人

極限の冷却性能を求めるオーバークロッカーの方には、より高性能なグリスが適している場合があります。ただし、一般的な用途であればARCTIC MX-4で十分な性能が得られます。

まとめ

ARCTIC MX-4は、スイスのARCTICブランドが誇る定番CPUグリスです。熱伝導率8.5W/m・Kという性能に加え、塗りやすさ、8年間の耐久性、非導電性による安全性、手頃な価格という四拍子が揃った製品として、世界中のユーザーから支持されています。

デスクトップPCはもちろん、ノートパソコン、PS4、Nintendo Switchなど幅広いデバイスのメンテナンスに活用できます。ユーザーレビューでは、5度から30度の温度低下効果が報告されており、特にグリスが劣化した古いデバイスでは顕著な効果が期待できます。

偽物も出回っているため、購入時は正規代理店やAmazon販売・発送品を選び、QRコードでの真贋確認を行うことが推奨されます。CPUの温度が気になる方、ファンの騒音に悩んでいる方は、ARCTIC MX-4でのグリス塗り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

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