UlanziのD100Hの口コミは?5,999円の左手デバイスの実力

当ページのリンクには広告が含まれています。
UPDATED
2026.10.27
読了
10 min

UlanziのD100H Dialは、5,999円前後で買えるダイヤル型の左手デバイスです。Impress Watchのコラムはダイヤルに機能を割り当てて作業効率を上げられる点を、ASCIIは2万円から3万円の専用機より手を出しやすい点を評価しています。気になる点として挙がっているのは、ほかの左手デバイスに慣れた人が操作感の違いを感じる場合があることと、本体が手元にない場所では作業効率が落ちかねないことの2つです。

型番はI003で、Ulanziが販売しています。作業中に左手側へ置いて操作する機器で、動画編集のほか、写真の現像やイラストの制作にも使えます。日本向けの公式ページでも、動画編集用のコントローラーとして扱われています。

目次

D100Hの口コミでは5,999円前後の価格が手を出しやすいと評価

2つのレビューがそろって取り上げているのが価格です。Impress Watchのコラムは販売価格を5,999円前後と紹介し、ASCIIも同じく5,999円としています。ASCIIは、2万円から3万円の値が付く専用機もある中で、D100Hを手を出しやすい選択肢として位置づけました。

セールで値下がりした例もあり、国内のある通販ページは、5,999円の通常価格から20%引いた4,799円を表示していました。

レビューで評価された使い方はダイヤルへの機能割り当て

D100Hのダイヤルで呼び出せる動画編集・イラスト制作・写真編集の操作

Impress Watchのコラムが挙げた長所は、ダイヤルに好きな機能を割り当てて作業効率を上げられることと、LightroomやPhotoshopといったAdobeのソフトで使えることです。ASCIIは、主な使いどころを3つの作業で説明しています。動画編集ならタイムラインの操作やコマ送り、イラスト制作ならブラシの大きさの調整、写真編集なら各パラメーターの変更です。

左手デバイスは右手を止めずにショートカットを呼び出す道具

左手デバイスとは、いくつものボタンやダイヤルにショートカットを登録しておき、右手でメインの作業を続けながら左手でそれを呼び出すための道具です。ツールの持ち替えやエフェクトをかける操作が、ボタンひとつで済みます。

キーボードとマウスを往復していた操作が左手側にまとまるので、手を動かす量が減ります。長い時間作業しても疲れにくいという紹介もあります。専用の左手デバイスを使い始めた人の中には、およそ1時間かかっていた動画編集がおよそ40分で終わるようになったと報告した人もいました。

ダイヤルはジョグ・シャトル操作とカラーグレーディングに向く

公式ページは、D100Hのダイヤルの用途としてカラーグレーディングとジョグ・シャトル操作を挙げています。

ジョグ・シャトルは、ビデオ編集で映像を細かく送ったり速く進めたりするダイヤル型のコントローラーです。回した量だけコマを送る機能を「ジョグ」、映像を速く送る機能を「シャトル」と呼び、両方を備えるのでこの名前になりました。業務用の編集機では標準の装備でした。パソコンにUSBでつなぐ編集用コントローラーとしては、Contour DesignのShuttlePROや、ソニーのUSBジョグコントローラーが出ていました。

カラーグレーディングは、補正を済ませた映像に、狙った雰囲気を加える工程を指します。ホラー作品なら寒色寄り、ホームドラマなら暖色寄りにするなど、色で見る人の感情を動かし、作品を完成のイメージへ近づけます。

似た言葉に色補正(カラーコレクション)があります。こちらは撮影で生じた色や明るさのずれを直す作業で、白飛びや色かぶり、暗すぎる映像を自然な見え方に戻します。手順としては色補正を先に済ませ、カラーグレーディングを後から行い、実際の制作では2つを組み合わせて仕上げます。色補正をピアノの調律、カラーグレーディングをそのピアノで曲を作ることにたとえる説明もあります。

対応ソフトの設定はUlanzi Studioが使用中のアプリに合わせて自動で切り替え

Ulanzi Studioが使用中のアプリに合わせてプロファイルを切り替える流れ

D100Hの設定は、メーカーが提供するUlanzi Studioというソフトで管理します。ソフトにはアプリごとのプロファイルが用意されていて、いま開いているアプリに応じてプロファイルが自動で入れ替わります。メーカーが対応アプリとして挙げているのは、DaVinci Resolve、Premiere、Photoshop、Lightroom Classic、Lightroom CCなどです。

Lightroomで使う場合、ダイヤルを回して露出やコントラスト、ハイライト、シャドウ、色温度を動かせます。ダイヤルを押し込めば、その値はゼロに戻ります。1つのダイヤルにいくつものパラメーターを登録し、上面のボタンで切り替えて使うマルチレイヤーのプロファイルにも対応しています。

LightroomはClassicとCCの両方にプロファイルが対応

2種類のLightroomは、どちらもAdobeが出している写真編集ソフトですが、使い方に違いがあります。

Lightroom Classicは、写真のファイルをパソコンのハードドライブなどに置き、フォルダ単位で扱うソフトです。動かすには、ある程度性能の高いパソコンが必要になります。新しいLightroom(CC)は元データをクラウドに保存し、複数の機器のあいだで同期するため、スマートフォンやタブレットからも編集できます。Adobeは、新しいほうを「Lightroom」とだけ呼ぶようになりました。

機能にも差があります。カメラキャリブレーションのパネルや、写真の一部だけを調整するマスク機能はClassicにあり、CC版には最初は用意されていなかったそうです。

DaVinci Resolveは無料版でも本格的な色補正ツールを使える

DaVinci Resolveの開発元はBlackmagic Designです。高価格帯のカラーグレーディング用ツールから、編集までこなせる統合型のソフトへと発展しました。

無料版でも、ハリウッドの映像制作で使われる本格的な色補正ツールを扱えるそうです。使える期間に制限はなく、書き出した映像にウォーターマークも付かないと紹介されています。Studio版は有料で、永久ライセンスなら295ドルとのことです。

Premiere Proはタイムライン上でクリップを並べて動画を組み立てるソフト

Premiere ProはAdobeのノンリニア編集ソフトで、映画、テレビ、CMから、YouTube向けの動画まで、幅広い制作の場で使われています。支払いはサブスクリプション型に限られ、買い切り版はありません。

画面は大きく4つの部分に分かれ、そのひとつがタイムラインです。タイムラインは上の段に映像、下の段に音声が並ぶ作業場所で、ここでクリップを並べ替えて動画を組み立てます。

本体は左右対称の配置で、どちらの手でも操作できる

D100Hは、ダイヤルとボタンを左右対称に並べています。そのため右手でも左手でも同じように扱え、マウスと持ち替えながら使うこともできます。

海外向けの公式ページの説明では、上面にボタンが3つあり、触覚フィードバックを備えた精度の高いダイヤルも付いています。ダイヤルは無限回転式で、内部のモーターにはリニアモーターが使われています。

項目内容
寸法96.5×84×35.5mm
重量約265g
筐体の素材ABS+PC
ノブの素材アルミ合金
底面シリコン製の滑り止めパッド

触覚フィードバックはダイヤルを回したときの手応えを作る技術

触覚フィードバック(ハプティクス)とは、振動や力を使って、物に触れたときのような感覚を再現する技術のことです。「タッチフィードバック」という呼び方もあります。機器の中のアクチュエーターが振動を起こし、利用者の操作に合わせて手に感触を返します。

ただ震えるだけの振動とは違い、強さ、周波数、リズム、波形を細かく変えることで、いろいろな触り心地を作れます。

接続はBluetooth 5.0のみで、USB-Cは充電専用

D100Hは、Bluetooth 5.0(BLE 5.0)による無線接続だけに対応しています。通信できる距離は10m以上です。本体の底にあるBluetoothの切り替えボタンを使えば、最大3台のコンピューターを登録して、つなぐ先を切り替えられます。

USB-Cの端子は充電にしか使えず、ケーブルでつないでデータをやり取りする有線モードはありません。

BLEは少ない電力で通信するためのBluetoothの規格

BLE(Bluetooth Low Energy)は、近距離無線のBluetoothの中でも、消費電力の低さを重視して作られた規格です。Bluetooth 4.0(2010年)で加わり、ウェアラブル機器やビーコンのように電池で動く機器や、ときどきだけ通信する機器で使われています。

通信速度は従来のBluetoothより遅いものの、そのぶん少ない電力でやり取りできます。通信にかかる時間を短くするため、相手の機器を探すときに使う通知用のチャンネルは3つに絞られ、エアーデータレートは1Mbpsに設定されています。従来のBluetoothに比べて10分の1から20分の1の電力でほかの無線機を見つけられるという報告もあります。なお、従来のBluetoothとのあいだに互換性はありません。

メーカーの説明では、D100Hに積まれた1000mAhのバッテリーは、1回充電すればおよそ2か月もちます。これだけ長く使えるのは、D100HがBLEで接続しているからです。

照明はUlanzi ConnectでK6500やPhilips Hueを操作できる

D100Hは編集ソフトだけでなく、照明の調整にも使えます。Ulanzi Connectを使うと、K6500などUlanziの撮影用ライトのほか、Govee、Nanoleaf、Philips Hueのスマートライトを調整できます。Philips Hueについては、Bluetoothでの制御が条件になります。

Philips HueのBluetooth方式はブリッジなしでスマートフォンと直接つながる

Philips Hueはスマート照明の一つで、明るさや色をスマートフォンなどで変えられます。そのつなぎ方のひとつであるBluetooth方式では、ブリッジを使わずにスマートフォンとライトが直接やり取りします。その代わり、ライトから離れられる距離には限りがあります。Bluetoothだけで組んだ場合、ライトは最大10個までで、AlexaやGoogleアシスタント、iOSやAndroidのアプリから操作できます。

D200XやD200Hと組み合わせると割り当てられる操作が増える

D100H単体・D200X単体・セットの海外価格の比較グラフ

D100Hは、キーパッド型のD200HまたはD200Xと一緒に使うと、登録できる機能やショートカットが増えます。D100HとD200H、D200Xは同じUlanzi Studioアプリで設定し、プロファイルの仕組みも共通です。

D200XはD200Hの後継にあたるデッキ型の製品で、自由に設定できるLCDキーを13個、エンコーダーノブを3つ持ち、8-in-1のUSB-Cハブも内蔵しています。D100Hのパッケージに入っているのは本体だけなので、D200XやD200Hは別に買う必要があります。

海外での価格は次のとおりです。

製品海外での価格
D100H単体約40ドル
D200X単体約99ドル
D200XとD100Hのセット約130ドル

D200XとD100Hのセットはメーカーが掲げるStream Deck+の低価格な代わり

メーカーは、D200XとD100Hのセットを、ElgatoのStream Deck+より安く済む代わりの選択肢として打ち出しています。

Stream Deck+はElgatoの配信向けコントローラーで、国内では2022年12月16日に販売が始まりました。液晶付きのボタンを8個、押し込めるダイヤルを4つ備えています。ページの切り替えは、ボタンとダイヤルのあいだに付いたタッチストリップをスワイプして行います。ダイヤルを使うと、カメラのズームや明るさ、ホワイトバランス、配信ソフトの音量などを直感的に動かせます。

購入前の注意点は操作感の違いと有線前提のライブ用途

買う前に知っておきたい点を、ASCIIは2つ挙げています。

1つ目は、ほかの左手デバイスをもう使っている人がD100Hを触ると、操作感が違うと感じる場合があることです。2つ目は、本体が手元にない環境で作業すると、作業効率が落ちかねないことです。

メーカー自身も、向かない用途をはっきり示しています。D100Hは無線専用のため、遅延ゼロを求められる有線前提のライブ用途には向きません。

まとめ:D100Hは5,999円前後で始められるダイヤル型の左手デバイス

UlanziのD100H Dialは、Ulanzi Studioのプロファイルが使用中の編集ソフトに合わせて切り替わる左手デバイスで、Ulanzi Connectでの照明調整や、D200XやD200Hとの組み合わせにも対応します。

ダイヤルに加えてボタンやノブの数が多い左手デバイスとも比べたい方は、TourBox NEOの評判やEliteとの違いをまとめた記事も参考になります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次