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- 2026.10.25
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RazerのTartarus V2に寄せられた口コミをまとめると、「カチカチ」と手応えのある打鍵とキー割り当ての自由度が好評で、打鍵音の大きさ、手の小さい人との相性、数年での故障報告が不満として挙がっています。Tartarus V2は左手だけで操作する前提のゲーミングキーパッドで、日本では2017年12月23日に発売されました。押した感触を重視するならV2、二段押しのような新しい機能を求めるなら上位のTartarus Proを選ぶ、というのが日本語のレビューでよく見かける結論です。
Tartarus V2は、キーボードの一部を抜き出した形とは違い、手のひらの形状に合わせて作られた専用の入力機器です。スキルやアイテムを次々に使うMMOやMOBA、RPGで長く使われてきました。
Tartarus V2の口コミで好評なのは手応えのある打鍵と割り当てやすさ

好意的な口コミには、キーを押したときのクリック感を評価する声があります。日本語のレビュー記事は、カチカチとしたこの押し心地を、押した手応えを求める人向けだと評価しています。
割り当てのしやすさを褒める声もあります。海外の利用者からは、最初の設定には多少手間取るものの、一度組み上げてしまえば十分に役立つという声が出ています。キーに機能を振り分けやすいという評価もあります。
ゲーム以外の使い道を挙げる口コミもあります。eBayには、制作ソフトやDAW(音楽制作ソフト)での作業を手早く進めるために使っているというレビューがありました。
旧モデルのOrbweaverから乗り換えた利用者が、このモデルを長く使い続けると書き込んだ例もあります。
Tartarus V2の不満は打鍵音、手のサイズとの相性、設定の移行
耐久性の問題を除くと、不満の口コミは打鍵音、手との相性、設定の移行や調整のしにくさに集まっています。
深夜の部屋や配信では打鍵音が響く
クリック感がはっきりしている分、音も出ます。静かな夜の部屋では打鍵音が思いのほか響き、配信をしているとマイクに入ってしまう、と日本語のレビューは書いています。深夜に遊ぶ人や配信をする人には、静音性で上回るTartarus Proを勧める評価が多く見られます。
手の小さい人はパームレストの位置が合わないことがある
手の大きさとの相性は、口コミの評価が割れるところです。米国の家電量販店Best Buyには、手が小さくてパームレストがちょうどよい位置に来ず、扱いにくかったという書き込みが寄せられています。CDWでも、「小柄な人には向かない」と題した投稿が出ています。同じBest Buyに、手が合えば問題なく使えるという投稿もあるので、手の小さい人は買う前に実物を触って確かめるのが無難です。
パームレストは取り外せて、位置を2段階で変えられます。長時間遊んでも楽な角度を選べるようにメーカーが用意した仕組みです。
設定の移行ツールがなく、調整できる部分も少ない
海外の利用者からは、古いモデルで作ったキー設定やマクロを引き継ぐツールがないことへの不満が出ています。メーカーはこうした調整機能を用意していますが、利用者からは、調整できる箇所が少なく、長時間使っていると快適とは言いにくいという声もあります。
Tartarus V2の耐久性にはPro版も含めて数年での故障報告がある
耐久性についての口コミは、Razer Insiderなど海外フォーラムへの投稿が中心です。3年間に3台を購入し、その3台とも、投稿者がアナログ式のサムスティックと呼ぶ親指部分が、押し込んでも反応を返さなくなったという報告があります。2017年から保証や修理を通じて十数個のスイッチを交換してきた、と投稿した人もいます。
上位のPro版も含めて、親指部分のマイクロスイッチが2〜3年で壊れた例や、よく触るキーの表面がすり減って透明になった例も投稿されています。ソフト側では、Synapse 3と組み合わせて使ったときに、操作していないのにキャラクターがでたらめな向きへひとりでに動き出す、という不具合も報告されています。
キーやD-padが引っかかってほかの入力が効かなくなったときは、修理情報サイトのiFixitに対処法が載っています。
ここまでの例は利用者一人ひとりの体験談で、故障率を表す数字ではありません。保証期間が切れてから壊れたという投稿も混ざっているので、買う前に保証の条件を確かめておくと安心です。
Tartarus V2は32キーと8方向のサムパッドを備えたUSB有線モデル
主な仕様は次の表のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| キー | 完全プログラム可能なキーが32個、キーキャップはミッドハイト |
| スイッチ | Razer Mecha-Membrane(メカ・メンブレン)テクノロジー |
| サムパッド | 8方向のD-pad |
| スクロールホイール | 3方向 |
| 同時押し | フルアンチゴースト対応 |
| バックライト | Razer Chroma |
| ポーリングレート | 1000Hz |
| 接続 | USB有線 |
| マクロ・プロファイル | マクロの長さもゲーム別プロファイルの数も上限なし |
| 重さ | 約340g |
| 設定ソフト | Razer Synapse |
| 対応OS | Windows(製品情報の記載) |
メカ・メンブレンはメンブレン方式にクリック感を足したスイッチ
メカ・メンブレンの土台はラバードーム式のメンブレンで、そこにメカニカルスイッチ寄りのクリック感を加えています。メンブレン方式そのものは、ゴム状のシートを何枚も重ね、その内側に小さな空洞を並べた作りをしています。キーを押すと空洞の両側が触れ合って回路がつながり、指を離すとゴムの弾力で元に戻って回路が切れます。
動く原理はメカニカルと変わらず、両者の差は回路の閉じ方にあります。メンブレン方式一般では、安く作れて信頼性が高く、水にも強い一方、打鍵感では見劣りし、部品の交換やカスタマイズもしづらいとされます。一般的なラバードームは、ゴムでできたドーム形の部品を基板のセンサーの上に載せる構造で、打鍵音を抑える役にも立つとされます。
アンチゴーストは同時押しの取りこぼしを防ぐ仕組み
複数のキーを同時に押したとき、一部の入力が認識されずに消える症状を「ゴースト現象」と呼びます。原因は、キーが押されたかどうかを縦横に張った配線(マトリクス)で判定する作りにあり、安いキーボードだと同時に認識できるのが3〜6個程度にとどまることもあります。アンチゴーストに対応した製品では、同時に押したキーをきちんと読み取れるよう作り込まれています。
ポーリングレート1000Hzは約1ミリ秒ごとに入力を送る設定
ポーリングレートは、キーボードやマウスが入力の情報をPCへ送る回数を表す数値で、単位はHzです。1000Hzなら1秒に1000回、つまりおよそ1ミリ秒ごとに報告が届きます。よく使われる値は125Hz、250Hz、500Hz、1000Hzで、数値が高いほど入力の遅れは小さくなるとされます。
Razer Chromaは約1,680万色のライティングを機器間でそろえる仕組み
Razer Chromaは、Razer製品の光り方をまとめて管理する仕組みで、2014年に発表されました。約1,680万色を扱えるRGBライティングとして紹介されており、複数の機器で光の色やパターンをそろえられます。操作はSynapse上で行い、Chroma Studioを使えば機器をまたいだ独自の光り方も作れます。対応しているゲームでは、ゲーム内の状況に応じて光が変わります。
Tartarus Proとの違いは押し込みの深さを検知するアナログオプティカルスイッチ

Tartarus V2とTartarus Proの差は、スイッチの方式にあります。日本語のレビューでは、V2はコストパフォーマンスを重視する人向けという位置づけで、Proとの比較の中で取り上げられる場面が多いようです。確かなクリック感ならV2、二段押しのような新しい機能ならProという整理が一般的で、絵を描く作業やFF14といったMMOでの使用感を取り上げた記事もあります。
Proが積んでいるアナログオプティカルスイッチは、キーをどこまで押し込んだかを読み取れます。そのため、浅く押したときと深く押したときに別々の操作を割り当てられます。Razerの公式ページでは、スイッチ軸を抜ける光がどれだけ届くかでキーの沈み込み量を割り出すので、入力がオンとオフの2種類に縛られない、と説明しています。
作動点はSynapseで1.5mmから3.6mmまでの範囲で変えられます。短く設定すれば反応の速さを、長く設定すれば深い打鍵感を優先した状態になります。指を少し浮かせただけでキーがリセットされるのも、このスイッチの特徴です。アナログオプティカルスイッチを最初に積んだ製品はTartarus Proだった、と伝えた報道もあります。
旧モデルOrbweaverとの違いは純粋なメカニカルスイッチかどうか
Razerが以前出していたキーパッドのOrbweaverは、メンブレンを使わない純粋なメカニカル式のスイッチを採用しています。メカ・メンブレンのTartarus V2とは打鍵感がはっきり違う、と日本のブログは書いています。
形の面では、Orbweaverからの変更点はキーの1つがスクロールホイールに変わったくらいだ、という利用者の書き込みがあります。
2019年ごろにRazer Insiderへ投稿された比較を見ると、Tartarus V2が約80ドル、Orbweaver Chroma Eliteが約190ドルという価格で比べられていました。その投稿の時点では、TartarusはSynapse 3に対応していて、Orbweaverは対応していないという扱いでした。
MMOではサムパッドに移動を割り当てると歩きながらスキルを連打しやすい

MMOでは、親指のサムパッドに移動を任せ、残りの指でスキルを出すと、歩きながらスキルを連打する動きが楽になるという声があります。
MMOの中でも大規模多人数同時参加型オンラインRPGはMMORPGと呼ばれ、『ラグナロクオンライン』『リネージュ』『ファイナルファンタジーXI』がその代表例です。
Hypershiftを使えばキーの数を実質2倍にできる
キーが足りないと感じたときに使うのが、Razer SynapseのHypershift機能です。Hypershift用に決めたボタンを押し続けているあいだだけ、ほかのキーが別の役割に切り替わります。割り当てが2段構えになるため、使えるボタンが事実上2倍に増えます。設定はSynapseを開き、デバイスのレイアウト画面に並ぶHypershiftのボタンを選び、そこへ副機能を登録する流れです。
マクロで連続攻撃を1つのキーにまとめる
マクロは、いくつもの操作を1つのボタンに登録しておき、押すだけで一連の動きを自動で再生する仕組みです。キー入力やマウス操作を記録し、それを決めたキーに結び付ける方法がよく使われ、いくつかのスキルをつないだ連続攻撃をワンボタンで出す、といった使い方ができます。
慣れるまでの1週間ほどは効率が落ちる
使い始めは戸惑う人が多いようです。最初の数時間は押し間違いが増え、1週間ほどは指がキーの位置を覚えきれずに、かえって効率が下がる可能性があると書いた記事があります。練習法としては、キーの配置を紙に書き出して手元に貼り、それを数日続けるやり方を勧める記事もあります。
お絵描きではCLIP STUDIO PAINTの回転やズームをサムパッドに割り当てる
イラスト制作では、CLIP STUDIO PAINTのキャンバスの回転とズームをサムパッドに任せ、左手で画面の向きや大きさを動かしながら右手でペンを走らせる使い方が紹介されています。
Photoshopでは、Razerのフォーラムに2020年の投稿があり、ブラシの大きさを変える操作を十字キーに設定したら、たまに一つ前のツールへ切り替わってしまったと書かれています。
Synapseでは「リンクプログラム」でゲームごとにプロファイルを自動で切り替えられる
プロファイルやマクロは、Razer Synapseで設定するのが基本です。販売店の中には、使うソフトをWindowsならSynapse 3、MacならSynapse 2と案内しているところもあります。PCにTartarus V2をつなぐとインストーラーが自動で起動することが多く、何も起きなければ公式サイトから入手します。
マクロは、Synapseで割り当て先のボタンやキーを選び、そこに動作を登録して作ります。
ゲームごとに設定を変えたい人は「リンクプログラム」を使います。登録したゲームやアプリを起動したとたんに、対応するプロファイルへ切り替わる機能です。フォーラムの書き込みには、Synapse、Profiles、Devices、Razer Tartarus V2、Linked Gamesと画面を進んで、ゲームを登録するやり方が載っています。ただ、自動切り替えがうまく動かず、手動での切り替えに戻した利用者もいます。
Synapse 3は2026年2月3日で更新とクラウドサービスが終わった
Synapse 3は、Razer製品の設定をまとめて扱うSynapse 4の前の世代のソフトです。すべてのプロファイルをクラウドに自動保存し、Razer IDでログインすればPCを替えても設定を呼び戻せる仕組みを持っていました。Razerはサポート記事で、2026年2月3日から先はSynapse 3のアップデートとクラウドサービスを終了し、同じRazer IDでつないだPC同士の設定同期も止めると案内していました。
接続中の機器は、今もSynapse 3で設定を続けられます。ただし、機器をいったん完全にアンインストールしてしまうと、そこから先はSynapse 4を使うことになります。それまでのプロファイルは、Profile Migration Toolを使って移せるとされています。
日本での価格は新品が税込12,100円、中古なら数千円
日本では2017年12月に発表され、同月23日に発売されました。発売時の市場想定売価は税抜11,000円です。
ツクモのネットショップなどでは新品の取り扱いがあり、税込12,100円の掲載が出ています。中古ならドスパラで数千円の品が見つかります。在庫の有無は店舗によって違います。
海外の販売店の掲載例は次のとおりで、価格は地域や時期によって変わります。
| 国・販売店 | 掲載価格 |
|---|---|
| ニュージーランドのPB Tech | 税抜きNZD 129.56 |
| オーストラリアのPB Tech | 税抜きAUD 99.62 |
| 英国のセール情報 | 75.42ポンド |
まとめ
Tartarus V2の口コミは、クリック感のある打鍵と割り当ての自由さを評価する声と、打鍵音、手の小さい人との相性、数年での故障を不満とする声に分かれています。日本語のレビューでは、確かなクリック感ならV2、押し込みの深さで操作を分けたいならTartarus Proという評価が多く見られます。設定ソフトのSynapse 3は2026年2月3日で更新とクラウドサービスが終わっており、機器を完全にアンインストールした後はSynapse 4が必要になります。
静かさや押し込みの深さで操作を分けられる点からTartarus Proも気になっている人は、Tartarus Proの評判と利用者の本音もあわせて読むと、V2とどちらを選ぶか決めやすくなります。








