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- 2026.10.21
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ロジクールのH111rは、仕事の通話にもゲームのボイスチャットにも十分使えると評価されている、有線のステレオヘッドセットです。プラグは3.5mmの4極ミニプラグ1本で、重さは約74gにおさまっています。BCNランキングでは2020年2月に週間1位を取り、2026年6月の月間集計でもマイク付きヘッドホン・イヤホンの部門で14位に入りました。
型番の表記はH111R、製品名の表記はStereo Headset H111で、2015年に発売された初代のH111とは発売時期が異なります。値段は時期や販売店で上下しますが、1,250円から1,821円の幅で売られてきました。
注意点は2つあります。ひとつは、耳にパッドを押し当てるオンイヤー型なので、長く着けると耳が痛くなることです。もうひとつは、つなぐ機器のジャックとの相性です。4極プラグの規格が合わない機器では、マイクが動かないことがあります。
H111rの評判は会議にもゲームにも足りる性能という声が中心
H111rは、ヘッドセットとしても使えるヘッドホンという位置づけで紹介されてきました。評価の中心は、オンライン会議などのビジネス用途でも、ゲーム中のボイスチャットでも、役目をきちんと果たすという点です。音はステレオで、音楽や映画を楽しむ用途にも対応します。
BCNランキングでは2020年2月に週間1位まで上がった
売れ行きの面では、BCNのヘッドホン(ヘッドセット含む)実売台数ランキングで上位に並んだ時期があります。2020年は、1月27日〜2月2日の週が3位、2月10日〜16日の週が2位と順位を上げ、2月17日〜23日の週に1位となりました。同じ年の11月9日の週も2位で、このときロジクールのH340Rは6位でした。
BCNランキングは、全国のおもな家電量販店やネット通販で実際に売れた台数を集めた数字です。市場全体の販売数とは別物です。
2020年の週間1位はテレワーク需要が伸びた時期と重なる
週間1位を取った2020年2月は、新型コロナウイルスの影響でテレワークを取り入れる企業が増えていた時期です。BCNの集計では、在宅勤務が増えた2月後半から、ヘッドセットやWebカメラのようにテレワークで使う商品がよく売れました。
1月下旬の販売指数を100とすると、3月中旬にはヘッドセットが136.1、Webカメラが309.2まで上がっています。H111rの1位は、この需要の高まりの中での出来事です。
2026年の月間集計は5月が12位、6月が14位
BCNランキングの月間集計で、H111rは2026年5月にマイク付きヘッドホン・イヤホン部門の12位でした。6月1日から30日の集計では、前の月から2つ順位を下げています。
H111rは約74gの密閉型オンイヤーで、長時間の装着では耳の圧迫が弱点

H111rは密閉型で、販売店では耳に乗せて使うオンイヤータイプとして扱われています。
密閉型とは、ドライバーユニットの背面が覆われた構造のことです。そのため音が外へ漏れにくくなっています。オンイヤー型は耳全体を覆わないので、開放感があり、軽い着け心地で使えるのが良いところです。
ただし、パッドを耳に押し当てて固定する構造なので、何時間も着けていると耳が痛くなる場合があります。耳をすっぽり覆うオーバーイヤー型と比べると、遮音性や音漏れへの強さでは劣るとされています。
軽さはこの形式の長所です。オンイヤー型は軽く作られた製品が多いため、首と肩が疲れにくくなります。H111rの約74gという重さなら、長時間のWeb会議でも、本体の重さで受ける負担は軽いほうです。頭の大きさに合わせられるアジャスタブルヘッドバンドと、着け心地に配慮したイヤーパッドも備えています。
音量の取りやすさはインピーダンス32Ωと感度100dBで判断できる

H111rは、パソコンやスマートフォンの小さな出力でも音量を取りやすい側のヘッドセットです。根拠は、インピーダンスと感度の2つの数値にあります。
インピーダンスとは、交流の信号を受けたときにヘッドホンのドライバーが持つ抵抗の大きさのことで、単位はΩ(オーム)です。電気の流れにくさを表す数値です。32Ω前後は低インピーダンスに分類され、スマートフォンのように出力の小さい機器でも鳴らしやすい範囲です。33Ωから100Ωが中間で、100Ωより上になるとアンプを使う場面が増えます。H111rは32Ωなので、低インピーダンスの区分に入ります。
感度は、同じ入力でどれだけ大きな音が出るかを示す数値です。携帯機器で扱いやすいのは、インピーダンスが32Ω以下かつ感度がおよそ95dBを上回る組み合わせです。H111rは感度100dB(±3dB)なので、この条件を両方とも満たしています。
ほかの仕様は、ロジクール公式ページなどに次の値が載っています。
| 項目 | H111rの仕様 |
|---|---|
| ヘッドセットの周波数特性 | 20Hz〜20kHz |
| マイクの周波数特性 | 100Hz〜16kHz |
| コード長 | 約2.35m(ロジクール米国公式ページでは235cm) |
マイクは左右どちらにも付けられ、ノイズキャンセリングは話す側の機能
H111rのマイクはスティック状で、ブームが180度回転します。右にも左にも付け替えられるため、利き手やデスクの並びに応じてマイクを出す側を決められます。使わない時間は、ブームを回して邪魔にならない位置へ逃がしておけます。
ノイズキャンセリングには聞く側と話す側の2種類がある
H111rの特長にあるノイズキャンセリングマイクは、通話相手に届く雑音を減らすための機能です。背景の音を抑えて、自分の声を相手へ届けやすくします。
ヘッドセットで「ノイズキャンセリング」と呼ばれる機能には、仕組みの違う2種類があります。ひとつは聞く側の機能で、ANCと呼ばれます。内蔵マイクで周囲の騒音を拾い、逆位相の音波をぶつけて打ち消す仕組みで、空調音や交通騒音のように低い周波数で一定に続く音に効果があるとされます。ほかに、イヤーパッドで物理的に音を遮り、電子処理には頼らないタイプもあります。
もうひとつが話す側、つまりマイクの機能です。指向性マイクは、口のそばの声を中心に集め、周囲の音は抑えて拾います。H111rのノイズキャンセリングマイクは、この話す側にあたります。
マイクブームは口と同じ高さに合わせる
マイクの位置合わせについては、ロジクールがUSBヘッドセットH340のセットアップガイドで、曲げられるブームを上へ下へ、内へ外へと動かし、口の高さで声をしっかり拾えるところまで寄せるよう案内しています。
接続は4極ミニプラグ1本で、CTIAとOMTPの規格の違いに注意

H111rは、3.5mmの4極ミニプラグを1本挿すだけでつながります。4極プラグとは、1本のプラグで音声の出力とマイクの入力を両方扱える端子のことです。標準的な3.5mmオーディオジャックを使うので、Windows、Mac、Chrome OSのパソコンから、スマートフォン、タブレット、ゲーム機まで、ほとんどのOSやプラットフォームで使えます。
CTIAとOMTPの規格が合わないとマイクが動かない
注意したいのは、4極プラグには2つの規格があることです。プラグの先端から3番目と4番目の端子をマイクにするかグラウンドにするかで、CTIAとOMTPに分かれます。
今の主流はCTIAで、スマートフォンの多くがこちらです。ただ、Android端末の一部にはOMTP方式の機種も残っています。規格の合わない組み合わせでは、マイクが動かないことがあります。
マイク端子が別々のデスクトップパソコンは変換で対応する
マイク入力用の端子が別に付いているデスクトップパソコンでは、2つの3極ジャックを1つの4極プラグにまとめる変換製品を使うか、USB接続のオーディオアダプタを間に入れる方法があります。
いまのノートパソコンの多くは、音の出力もマイク入力も3.5mmの4極ジャック1つで受け持つため、H111rをそのままつなげます。
有線のH111rは遅延や途切れがほぼなく、挿せばすぐ使える
有線ヘッドセットを選ぶ理由は、接続の安定性です。ケーブルでつなぐ方式なので、音の遅延や途切れはほとんど起きません。無線のヘッドセットは、2.4GHzとBluetoothのどちらでつなぐかによって遅れ方に差が出ます。
H111rのような有線モデルは接続設定の手間も少なく、プラグを挿せばその場で使い始められます。大切な会議の最中に接続で困らないよう、有線のヘッドセットを予備に1つ持っておくよう勧める声もあります。
H111rの実売価格は1,250円から1,821円の幅で動いてきた
H111rの値段は、時期と販売店によって数百円の差があります。これまでの販売価格を安い順に並べると、次のとおりです。
| 価格 | 時期・販売先 |
|---|---|
| 1,250円 | Amazonのセール時 |
| 1,320円(税込み) | 販売価格として紹介された例 |
| 1,480円 | ランク王のページの最安値(2023年1月更新時点) |
| 1,620円 | この価格で売られていた時期あり |
| 1,821円 | ランク王のページに載ったAmazonの掲載価格 |
H340RはUSB接続、H151Rはコード上で音量とミュートを操作できる
H111rの比較相手になるのは、同じロジクールのH340RとH151Rです。選ぶときの分かれ目は、接続方式とコード上の操作ボタンの有無にあります。
H340Rは、ロジクールが出しているUSBの有線ヘッドセットで最も入門向けの位置にあります。こちらにもノイズキャンセリングマイクが付き、マイクブームは不要なときに回してしまっておけます。ドライバーを入れずに挿すだけで動くプラグアンドプレイ方式です。USBか3.5mmステレオミニプラグかという接続方式が、H111rとの違いです。Amazonのセールでは、H340Rは2,990円でした。
H151Rは、H111rと同じ有線のステレオヘッドセットで、2018年3月8日に発売されました。コードの途中にインラインコントロールがあり、そこで音量を上げ下げしたり通話をミュートしたりできます。H111rはBCNの製品仕様でリモコン機能なしと記載されていて、接続端子は4極ミニプラグです。コード上で操作したいかどうかが、2台を選び分けるときの決め手です。
| モデル | 接続 | 2018年の発売時の価格(税抜) |
|---|---|---|
| H111R | 3.5mmの4極ミニプラグ | 1,380円(市場想定売価) |
| H340R | USB | 3,380円 |
| H151R | 有線(インラインコントロール付き) | 1,630円 |
H111rは2018年2月にロゴとパッケージを新しくして発売されたモデル
H111rには前身があります。初代モデルの「ロジクール ステレオヘッドセット H111」の発表日は2015年7月30日です。頭に合わせてサイズを変えられるモデルで、2015年8月6日に発売され、ロジクールオンラインストアでは税抜1,630円で売られていました。
その後、ロジクールは2018年2月6日に、ロゴとパッケージデザインを新しくしたヘッドセット計7種を発表しました。内訳はハイスペックモデル4種とベーシックモデル3種で、2月8日から順次店頭へ並びました。H111Rはこの7種に含まれるステレオヘッドセットで、H340Rと同時に発売されました。
H111rはビジネス用に複数台そろえたい場合に向く1台
ロジクールのH111rは2,000円を切る値段で、ビジネス用に複数台そろえたい場合に向いているモデルです。
買う前に確かめたいのは2点です。ひとつは、つなぐ機器の4極ジャックの規格(CTIA/OMTP)が合うかどうかです。もうひとつは、長時間使ったときの耳への圧迫が気にならないかどうかです。コード上でミュートしたいならH151R、USBでつなぎたいならH340Rが候補に入ります。
USBでつなぎたくてH340Rが気になっている人は、H340rのマイク性能と装着感の口コミもあわせて読むと、H111rとの違いを具体的に比べられます。








